フロ「え~?わかんね。どっちだろ。ジェイドぉ、どっち?」
ジェ「さあ…。考えた事もありませんでしたね。陸に来てから女性と接する機会も、〇〇さん以外とはほぼゼロなので尚更…。」
フロ「ね。周りに女のコは小エビちゃんしかいねーし……、あ!なら、小エビちゃんはオレとジェイドどっちが好き?」
ジェ「おや……それは確かに少々気になりますね。では、僕達どちらが女性にモテるのか、その女性である〇〇さんに決めて貰いましょうか。」
フロ「うんうん。ね小エビちゃん、オレの方が好きだよねぇ?オレと小エビちゃんちょー仲良しだし。オレも小エビちゃん好きだし。この前だってぇ、授業終わってから手繋いで寮まで校内デートしたもん。…ね?オレのこと好きだよね…?」
(フロイドが近付いてきて、少し屈んで右の耳元でそっと囁かれる。思わず引いた腰を、逃がさないというように手で阻止された。)
ジェ「…フフ。僕と〇〇さんだって、とても仲良しですよ。誰も聞いて下さらないキノコや山の話を頷いて聞いてくれるのは〇〇さんだけですし…、僕だって、あなたの事を好ましく思ってます。僕のことを選んで下さいませんか?」
(今度はジェイドが少し屈んで、左耳にそっと囁く。同じく逃げられないように、背中に手を回された。)
(真っ赤になって、ぁ、とかぅ、とかしか言えない私を見下ろして双子は面白そうにクスクスと笑う。その小さな笑い声すら、吐息になって耳にかかる。)
ふ……二人して私の事からかってません……!?