え……、〇〇さん…?
ど、どうされたんです?ええと、ちょっと待って下さい、
(ポケットをゴソゴソと漁り)
…ああもう、こういう時に限ってハンカチを忘れるなんて……。
すみません、〇〇さん…ああ、そんなに涙を流して……。本当に、どうしたんですか?
(指先で目元の涙をすくい)
具合が悪い?どこか痛みますか?何か悲しい事でも?
……それとも、誰かに泣かされた?
(最後の言葉で一気に温度が低くなったように感じて、肩がびくりと震える。
体に怪我がないか確かめる様に、優しく抱き締められた。)
僕の制服を濡らして下さって構いませんので…女性はあまり、泣き顔を見られたくはないものでしょうから。
泣き止んだら、じっくりお話を聞かせて下さい。
大丈夫ですよ、言ったでしょう?〇〇さんは僕らの"小エビちゃん"なんですから。お守りします、と。
……どうか頼って下さい。ね。