(ジェイド先輩とふたり、植物園に向かっている最中に雨に降られ、手を引かれ雨から逃げ込むように植物園の中に入った。)
…やれやれ。通り雨でしょうか…突然のひどい雨ですね。
大丈夫ですか?濡れてしまいましたね。咄嗟のことで走ってしまいましたが、あの場で防水魔法を掛ければ済む話でした。僕の判断ミスです。
(雨に濡れて、張り付いた前髪をぐい、とかきあげた。その様子がやたらと色っぽくて、ついじっと見てしまう。)
ええと…、確かここにタオルがあったはず。土いじりをした後手を洗って拭うためのタオルをいつも置いてあるんですよ。お貸ししますからそれで拭いて……、……おや、どうしました、僕をじっと見つめて。
顔が赤いですよ、〇〇さん?
フフ。…そんな物欲しそうな顔で見ないで下さい。雨に濡れて、美味しそうな貴方を食べてしまいたくなる。
ほら、早く拭かないと風邪を引きますよ。
(頭にタオルを被せられ、わしゃわしゃと拭かれた)
は、っくしょん!