……ふふ。〇〇さん、貴方はとても清らかな心をお持ちのようで。
わざわざそんな、下心があるか……なんて、聞かなくたって分かるでしょうに。陸でも海でも、どこでだって、誰かに親切をするのは必ず何かしらの下心があるから、ですよ。
まあ……貴方のように、本当にバ……いえ、純粋なお人好しで誰かに親切にする方もどうやらいらっしゃるようですが。フフ、だから他の方もそうじゃないかと希望を抱いて、でも信じ切れずに尋ねて来たんでしょう?下心はあるのか、と。
なんて可愛らしい小エビさんなんでしょう。
下心、ね。……無いわけがないでしょうに。
ああ……でも、どうか誤解しないで。僕の下心なんて、貴方に穢らわしい視線を送る他のオス共に比べれば可愛いものですよ。
〇〇さんに親切にして、それで〇〇さんともっと仲良くなれたらいいな、と、その程度のものです。ね?可愛らしいでしょう、僕。ふふふ。
どうかそれくらいの下心は許して下さい。小エビである〇〇さんともっと親密になりたい、かわいいウツボ心なので。