(しばらくの間、フロイド先輩を徹底的に避けた。なるべく会わないように遠回りをしたりしながら回避したり、エース達も協力してくれて私を隠してくれていたのに、寮に戻ったら寮の談話室にフロイド先輩がいた。)
おかえりー小エビちゃん。
……え?鍵かけてたのにどやって入ったのって?
アハ、窓があるじゃん。
(ホラ、と指さす方を見たら窓がキレイに割れていた。ワア……風通しが良さそ~……)
小エビちゃんさ、最近オレのことちょー避けるじゃん。
避けてない?ウソだぁ。避けてたよ。カニちゃんたちも小エビちゃんのこと隠すみたいにしてさ。なに?あれ。すげー腹立つんだけど。
その場でカニちゃんもサバちゃんも絞めて小エビちゃんのこと引きずり出そうかとも思ったけど……、…思ったのに、なんか、小エビちゃん、オレに顔背けるし。サバちゃんの背中に顔埋めてさ。なんかすげー悲しくなって、やめた。
……小エビちゃん、オレのこと、ヤになった?
…………、……いーよ、なにも言わなくて。ハッキリ言われたらオレ、すげー悲しくて腹立って小エビちゃんに、…………、……べつに、なにもしねーけど……。
オレ、小エビちゃんには手出ししないって決めてるし……。
ウツボは小エビを守るモンでしょ。だから、小エビちゃんにはイタイことはしねーの。優しく守ってあげよぉねって、ジェイドと約束したから。
…ねえ。オレ、小エビちゃんに優しくできてなかった?だから怖くなっちゃった?
オレさぁ、なんかもう、小エビちゃんいないとダメみたい。
バイトもぜんぜん集中出来ねーし。授業もサボり過ぎて鬼の量の課題出されたし。…避けないでよ。オレのこと。大切にするから、オレの隣にいてよ。おねがい……。
(手をぎゅう、と握られた。)
>
顔見るとドキドキして死にそうだったんで避けてました…ごめんなさい>
ドッキリ大成功!と書かれた看板を掲げる