ーーーーッッ!!?
(ぎゅう、とアズール先輩を抱き締めると、びくりと肩が揺れた。ぎぎ、とまるでロボットのように鈍い動きで体を固まらせている。
気にせずにアズール先輩の肩に顔を埋めて、すぅ、と息を吸った。鼻をくすぐるコロンの香り。)
(一拍置いてから、ゆっくりとアズール先輩の手が背中に回る。)
ど……、どうされたんです?
何かあったんでしょう?……そ、そうでもなければ、こんな……こんな風に、いつもは僕を抱き締めたりなんてしないじゃないですか。
……フロイドやジェイドとは、よく抱き合ったりしているようですが。
前々から思っていたんですが、貴方、双子に対してパーソナルスペースが狭すぎやしませんか?もう少し改めた方がよろしいかと。
…こんな……こんな風にいつも、彼らと抱きしめあっていたと思うと…、…………、……いえ。
こんな思い出すと不愉快になる話は今すべきではありませんね。
(優しく背中に添えられていた腕に力が入り、ぎゅっ、と抱き締め返された)
………ハグをすると、ストレスが解消されるらしいですよ。
何があったのかは知りませんが…、その、僕で良ければ、しばらくこうしていましょう。
離さないで下さい…