やれやれ……オンボロ寮から校舎までの短い距離なのに大雨に当たるとは、ついていませんね。
〇〇さん、大丈夫で、すか、……、
(雨に濡れた貴方の姿を見た後、ばっ!と顔を逸らした。
「私ロッカーにタオル置いてますよ」と教室へ向かおうとする貴方の腕をがし、と掴む)
ま、待ちなさい!そのままの格好で行こうとするな!
…この程度ならすぐに乾きます。じっとしていて下さい。
(貴方から視線をずらしつつ、マジカルペンを振ると、服の中にふわりと風が吹いて、濡れて肌に張り付いたシャツが乾いていく。)
…まあこんなものでしょう。
服は乾きましたが、髪はまだ乾ききって居ませんから…風邪をひく前に拭きましょう。教室にタオルがあるんですよね?
……その後はラウンジにでも来ませんか?
体が冷えたでしょう。温かい飲み物でもお入れしますよ。
た、対価は……?(ぷるぷる)