名前:フロイド・リーチ

ポイントカード128枚目

ラブ…

(今日は天気が良くて、飛行術日和だ。……まあ私は一ミリも飛べないんだけど。
いつもは筋トレやら、走り込みやら、ひとり校庭の端で皆とは別のことをやっているんだけど、今日は珍しく違う。
ノートとペンを持ち、箒で空へ一気に舞い上がる生徒達に点数を付ける。

飛んだ高さは勿論、なにより大事なのが安定感。高く高く上がったはいいものの、降りてくる時にフラフラではマイナスだし、落下事故に繋がりそうな場面もあった。その度にバルガス先生が落ちてきた生徒を魔法で受け止めて、その生徒は補習行き。
自分の力量を見誤って、調子に乗って高く高く飛んではいけない。たとえ低くても、より安定感があり、浮遊時間が長ければ点数に繋がる。
……まあ、見た目は地味だけど。だからか、男子高校生という生き物は、高く高く、カッコよく飛びがちなのだ。)

(…目の前の人魚を省いては。)

クッ、ぐっ、くそ、なんでッ、今日に限って、貴方が記録係なんです!?

(高さを確認するために、その場にしゃがむ。その様子に悔しそうなアズール先輩にじとっと睨まれてしまった。)

アズール先輩の記録係の予定だった人、高く飛びすぎて箒から落ちて保健室に行ってしまったので、急遽わたしです