(お客さんに難癖を付けられ、腕を掴まれどうしようかと悩んでいると、そのお客さんの頭を大きな手がわっしりと掴んだ。え、と振り返ると、満面の笑みのフロイド。)
いらっしゃいませェお客さまァ~~。
なに?特別メニューをご所望ですか?
ハイハイ、そんじゃあ別室へどぉぞぉ♡
ジェイドぉ~~~、お客様一人ごあんなぁーーい!
(男の頭を引っつかみ、そのまま引きずるようにラウンジの奥の部屋へと連れて行った。)
(私に絡む男子生徒を囃し立てていた他の生徒は一気にシン……と黙り込み、頼んだドリンクを半分以上残したまま逃げるように帰って行った…)
(こうして今日もモストロの平和は守られたのだった。力こそパワーである。)