今日はなんとなく手持ち無沙汰で、
気づけば裏庭のベンチまで来てた。
ここに来るのは久しぶり。
人が来ないからって、以前は溜まり場にしていた。
昔は一人で過ごすのが当たり前だったのに、今は友達が都合がつかずに暇を持て余している。
なんか変わったなぁ、と一息つくとアタシは腰を下ろして空を見上げた。
以前。
そう、入学当初くらいのアタシは本当に荒れていた。
大体の原因はアタシの出自、魔竜族の事情にある。
魔族の血を引き、昔は魔王について竜人国と敵対したのがアタシたち魔竜族だ。
魔王とやらがいなくなった後、大半の魔竜は魔族の領地に逃げるなりして散り散りになったけど、数少ない竜人国に住むことを決めた一族がアタシたちの先祖だった、らしい。
もちろん他の竜族が、昨日まで戦っていた相手をそのまま迎え入れるはずもなく。
アタシの代に至るまで、一族は厳しい目で見られ続けている。
疑い、偏見、恐れ、エトセトラ。
竜洞学園に入ってもそれは変わらなかった。
他の竜人や亜人からはそれとなく避けられ、人間にもその噂が伝わって…アタシはいつも一人。
ガラの悪い人たちやはみ出し者なんかからはコンタクトがあったけど、そういう落ちぶれ方はダサいと思ったし…何より家族に迷惑をかけたくなかったからそれも突っぱねていた。
まぁそういう連中とつるんでた、って噂だけは広まって余計に事態が悪化したけど。
そんな時に…センパイと出会った。
馴れ初めその2