ばっ……驚かせんじゃないわよ!このバカミキっ!!心臓が破裂したらどうしてくれるわけ!?
美希「え~。ミキ、普通に挨拶しただけなのに……ところでプロデューサー、なんで床に寝てるの?風邪引いちゃうよ?」
い、いいのよっ。そんなヤツ、適当に床に寝せておけば……頭を打った…………?知らないわよ!そんなの唾でもつけとけば治るんじゃないの!?ふんっ!
美希「あ、そうそう。そんなことより……はいっ。でこちゃん!プロデューサー!ハッピーバレンタインっ♪」
あら、友チョコ?じゃあ私も……はい、ハッピーバレンタイン。
美希「えへへっ。やったやったやった~♪でこちゃんのチョコ、毎年美味しいから大好きなの!ちなみにプロデューサーのは義理チョコだけど、でこちゃんのはぁ……ミキの愛をた~っくさんこめた本命チョコ、だよ?」チラッ
はいはい、嬉しい嬉しい。ありがとねー。
美希「あ~んっ。でこちゃん、つめたい~~~っ!」ダキッ
あぁ、もうっ!うっざい!チョコが溶けるから抱きつかないでっ!!
……なに笑ってんのよ、このバカデューサー。
美希「うんうん。きっとプロデューサーも、ミキとでこちゃんが仲良しでラブラブだから嬉しいんだと思うな。そうだっ!もうすぐ亜美と真美とやよいが帰ってくるから、皆で女子会しない?」
んー、まぁちょうど予定もないし……いいわよ。ってなわけで、プロデューサー。悪いけどここからは男子禁制ってことで……ごめんあそばせ?
美希「えへへっ。プロデューサー、でこちゃんお借りしま~す♪ねーねー、どこ行く?ミキ的には久しぶりにカラオケとかいいかなーって思うんだけど。」
そうねぇ……確かにそれもいいけど…………私のオススメのお店があるから、今日はそこにしない?安くてそれなりに美味しいし、あそこならダラダラ居座ってても文句言われないだろうし。
美希「へー、なんか良い感じだね。じゃあじゃあ……ズバリっ!そのお店の、でこちゃんオススメの一品は!?」
オススメ?そりゃもちろん…………

エスカルゴのオーブン焼きで決まりでしょ!にひひっ♪
【そう言って伊織は弾けるようなとびっきりの笑顔を見せて、美希とケラケラ笑いながら女子会に向かった。】
【あの頃よりもずっと強くなったワガママ女王様。ショボショボ騎士の俺は、おとなしく女王様の帰りを待つことにしよう……とっておきの義理義理義理チョコを食べながら、な。】
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