はぁ?なによ、アンタ。まさかこの私に逆らうつもり?
ふんっ。うっざ。たかだか下僕のくせに、分不相応に生意気言ってんじゃないわよ。どうやらよっぽど給料半分にされたいみたいね…………ちらっ。
……ほ、ほら!早くいつもみたいに謝んなさいよ。今なら特別に許してやらないでもないわ。
もし謝らないなら、給料半分どころか罰金を払わせてやるんだから!……ちらっ。ちらっ。
な、なによ……さっきからそんなジッと見つめてきて……ふーんだっ。残念でしたー。そんなことされたってただキモいだけだし、全然怖くなんかありませーん!
そもそも私、間違ったことなんか言ってないんだし……なによ……だからそんな風に見るなって……うぅ…………
……わ、わかったわよ。その、私もちょっと意地になってたというか……一流のレディーたるもの、お子ちゃまから売られた喧嘩ぐらいスルーしてやらなくちゃよね。
で、でも!別に私、自分が間違ってるだなんて思ってないから!それだけは誤解すんじゃないわよ!?ただ今回は大人の対応をしてやるってだーけっ!
ったく、これだからガキ相手に喧嘩するのは嫌なのよ……うっさい。こんなことで褒めるぐらいなら、もっと普段からチヤホヤしなさいよね。このバカデューサー。
……は?素直な私にご褒美のプレゼントぉ?
ふ、ふんっ。この超セレブアイドルの伊織ちゃん相手にプレゼントだなんて、なかなかの度胸じゃない。
ほら、もったいぶってないで、さっさと寄越しなさいよ。お祝いの場にチェーン店を選ぶようなセンスなんだし、どうせ大したもんじゃないんでしょ?おおかた安っぽいお菓子程度が関の山…………え……?
これって……ティアラ…………?
【あぁ、伊織の最初のファンである、俺からのプレゼントだ!ランクアップ、本当におめでとう!!】