はぁ……なんか詩花のせいでバタバタしちゃったわ。ったく……アイツもウチに入り浸ってるせいで、段々キャラが変わってきた気がするわね。黒井社長も頭抱えてたりして……ふふんっ!いい気味よっ!
……ふふふっ。でも、やっぱり嬉しいわね。ランクアップ。だってそうでしょ?これからは思う存分スーパーアイドルって言葉を使えるんだもの。だって私、本物のスーパーアイドルだし♪
もちろんまだまだ先は長いし、今日のフェスだって私一人じゃ勝てなかったけど……それでも、今日ぐらいはちょっと浮かれてもいいわよね?私とアンタ、二人の努力が報われた日なんだもの!これで喜ばないなんて贅沢すぎてバチが当たるわっ!
あ、そうだっ!二人で祝賀会をしない!?勝利の美酒……は未成年だからダメだけど、一緒に勝利のオレンジジュースを飲むのよ。今日はいつも以上に美味しく感じること間違いなしよ♪
ほら、そうと決まればさっさと……さっさと買いにいきましょう。なによ、私が自分で買い出しに行っちゃいけないわけ?それに……それに今日は……少しでも長く一緒にいたい気分だし…………
な、なんでもないっ!さっ、善は急げよ。簡単な料理ぐらいは私が作ってやるから、アンタも楽しみにしておきなさいよね。スーパーアイドル伊織ちゃんの手料理なんて、ファンならいくら出費したって食べたい代物なんだからっ!
ほらほら、早く行くわよ。プロデューサー!それと……今日はありがとっ!にひひっ♪
【念願のランクアップを果たした伊織の顔は、ほんのりと紅潮していつも以上に綺麗に見えた。先のことは一度忘れて、今日は二人で思う存分喜びを分かち合うことにしよう。ランクアップ……おめでとう!伊織!】
パーフェクトコミュニケーション
Bランクアップ15