ふーん……さすがこのレベルのランクアップフェスにもなると、お客さんの入りも段違いね。見た?どこまで続くのよ、ってぐらい外まで並んでて……皆、私のランクアップを期待して見に来てくれてるのよね。
……うん、やっぱり負けられないわ。トップアイドルを目指してるからには、こんなところでモタモタしてられないもの。見てなさい?Bランクの座、一発で射止めてあげるんだから!
っていうか!今日の相手、まだわからないわけ?いくら事前の不正を防ぐためとはいえ、そろそろ発表されてもおかしくないんじゃない?
ま、誰が来ようが関係ないけどね。既にBランクで活躍中のアイドルとはいえ、この私の敵じゃないわ!せいぜいスターダムを駆け上がる私の踏み台になって……
「伊織ちゃん……今日はよろしくね♪」
……え?あ、アンタ……まさか、アンタが今日の相手……なの…………?
【なるほど……もしかして、とは思ったが……】