っ…………!
……わぁ、嬉しい。それじゃ私たち、両想いなのね!やったー!プロデューサー、大好きー!!
なんてね。アンタ、どこまで私のことをバカにすれば気が済むわけ?そんな同情で好きとか言われて、素直に浮かれて喜ぶほどガキだと思ってんの?
悪いけど……そんなつまんない慰めなんかいらないし、嬉しくないわ。むしろ最悪な気分よ。心の中に土足で入られて……大切な思い出をふみにじられて…………
……でも……一番ムカつくのは…………っ!そんなことわかってんのに……一瞬でも…………期待しちゃった自分で…………っ!!
アンタっ!!バカにすんのも大概にしなさいよ!!私とアンタは、アイドルとプロデューサーなのよ!?その二人が恋愛なんて、世間が許すわけないじゃない!!
日高舞なんか特例中の特例よっ!!そもそも、あんなのファンへの冒涜じゃない!!レジェンドだかなんだか知らないけど、アイドルとしては最低最悪の終わり方なのっ!!わかるでしょ!!?
……アンタは優しいヤツだから、私に気を使ってくれてるって……それぐらいわかるわよ。
その優しさだけで、十分だから…………その気持ちだけで、もう満足したから…………っ!
だから……これ以上…………私のことを……勘違いさせないで…………っ!!
【何度だって言うさ。伊織、好きだ。大好きだ。俺と……付き合ってくれっ!!】