……にひひっ♪どーしたのよっ。そんないきなり改まっちゃって……熱でもあるわけ?
ま、この私のパーフェクトなパフォーマンスを間近で見てたんだもの。アンタのショボショボな頭が知恵熱を起こして、オーバーヒートしちゃっても不思議ないけどねー♪
っていうか、そんなの当たり前でしょ?私がこれからも全力でアイドルをやる以上、アンタも全力でプロデューサーを務める必要があるんだもの。
も・ち・ろ・ん!他にも全力で下僕をやって、全力で騎士をやって……もうぜーんぶ全力でやってもらうわっ♪
これからも私とアンタは……最高のアイドルとプロデューサーよ!
私はトップアイドルとして、アンタはアイドルマスターとして、頂点に君臨し続けるんだからっ♪
……ありがと。プロデューサー。私ね、アンタと出会えて…………本当によかった。
ほら、全力アイドルは帰るときだって全力よー?追い付けるもんなら追い付いてみなさいっ!にひひっ♪
【伊織はそうイタズラっぽく笑うと、駆け足で俺の前を通りすぎていった。】
【もう長い付き合いだ。こういうときの伊織は何かを隠してるってことは知っている。】
【……そして、その隠しごとが何かってことぐらい、感性のショボい俺だって十分わかった。】
【これからも俺たちは最高のプロデューサーとアイドル。その関係は絶対に崩しちゃいけない。何より、さっきの伊織の決意を……ムダにしちゃいけない。】
【俺はワガママ姫の下僕で、女王様を守る騎士で、大切なアイドルを守るプロデューサー。伊織のことが大切だからこそ、その一線を越えるつもりはない。】
【そんなこともあったわねって、伊織が苦笑しながら話せるいつかの日まで……今日のことは触れないでおこう。思いを心箱に閉じ込めて……なんてな。】
【伊織、本当におめでとう。そして、これからもよろしくな。俺たちは最高のパートナーで、最高のプロデューサーとアイドルなんだから。】
パーフェクトコミュニケーション……?
Aランクアップ09