もうっ!しっかりしなさいよねー?

もうアンタはただのプロデューサーじゃなくて、トップアイドル水瀬伊織のプロデューサーなんだから。一流アイドルのプロデューサーが五流だなんて噂されたら、私だってたまんないもの。



じゃ、私先に歩いてるから。落ち着いたら追い掛けてきなさいよー?

はぁ……もう伊織ちゃんの演技力にテロンテロンになって、身も心も骨抜きって感じねー♪あー、気分いいーっ!!










あたしはアイドル、アイドル、あーこーがれーのーあーいどーる。アイドルはひーとーりのーたーめーにーあらずー…………





……ばかね。最初からわかりきってたことだったのに…………にひひっ。











【その後、俺は伊織に追い付いて、今までの思い出について語らいながら事務所まで歩いて帰った。】

【伊織はいつもどおり、ときに無邪気に笑い、ときに拗ねたように口を尖らせ、ときに感慨深そうに大人びた表情を見せ……トップアイドルになっても、俺の知ってる伊織のままだった。】

【まぁ、さっきのお芝居には正直驚かされたけど。いやはや、さすがトップアイドルは演技力が違う。思わず呑まれてしまうような……まるで本当に告白されてるような気がした。】

【もちろんそんなことはあり得ない。俺たちはあくまでプロデューサーとアイドル……まぁ、そもそも俺みたいなヤツが、このワガママ姫のお眼鏡に敵うわけがないか。】



【アイドル・水瀬伊織は、これからもより一層の強い光をまとって輝き続ける。プロデューサーとして、これまで以上に支えてやらなくちゃな!ずっと……ずっと!】

グッドコミュニケーション……?
Aランクアップ08