【冬だからね、プレゼントにマフラーをあげよう。ついでに似合ってるかわからんけど白いトレンチコートもあげよう。体を冷やしちゃだめだぜ!】



雪歩「うぅ……またこんな素敵なものを貰っちゃって…………わざわざこんな私なんかのために」

ゆ・き・ほっ。

雪歩「あうっ!……うん、そうだよね。プロデューサー、本当に……本当にありがとうございますぅ。今年の冬はこのマフラーとコート、是非使わせてもらいますね?」ニコッ

そうそう、それでいいのよ。ほら、その方がコイツも嬉しそうじゃない。ね?

雪歩「ふふっ、早く冬にならないかなぁ……このマフラーとコートを身につけた私のこと、プロデューサーには一番最初に見てほしいですからっ♪」



さ、そろそろ次のメッセージにいきましょうか。そこの二人ー、イチャイチャもほどほどにしておきなさいよー?

雪歩「も、もうっ!伊織ちゃ~んっ!」



【雪歩…いや、お嬢!安月給故出来る限りではありやすが、今日一日粉骨砕身お嬢にお仕えする所存であります!

ささ、どうかご命令を
椅子にもなる覚悟も膝枕する覚悟もあります故!

あ、高い買い物とかは勘弁してください(素)】



雪歩「うぇぇぇっ!?ぷ、プロデューサー!そんなウチのお弟子さんたちみたいな呼び方はやめてくださいよぉ!それに私みたいなひんそーでちんちくりんな女、むしろお仕えする側ですってばぁ!!」

……アンタ、お仕えするとか言いながら願望だだ漏れじゃない。雪歩、遠慮することないわ。この下僕を一日貸してあげるから、無理難題を押し付けてやってちょうだい。

雪歩「そ、そんなこと言われても…………えっと……それじゃ、その…………今度お暇なときに、私が煎れたお茶を飲み比べてもらえませんか?たくさんお茶っ葉をお取り寄せしたのはいいんですけど、私ひとりじゃお腹がたぽたぽになっちゃいますし…………」

え、それだけ?はー、欲のないヤツね。さっき言ってた和菓子屋で棚にあるもの全部くださーいとか、夏物の服を両手いっぱいに買わせるとか、それぐらい命令しちゃえばいいのにー。

雪歩「ううん、いいの。それよりも私が煎れたお茶を飲んで、それを美味しいよって言ってもらった方がずっと嬉しいから……それじゃプロデューサー、楽しみにしてますね?えへへっ♪」



ちょ、ちょっと!なんだか私が欲張りな娘みたいになってない!?

くぅ……つ、次!次にいくわよ!



【雪歩誕生日おめでとう、これプレゼントのコスモスのハーバリウム。雪歩と言えばやっぱりコスモスかなって、それとメリークリスマス!これプレゼントの雪の結晶のネックレス。もし、自分のことをダメだって思ったら、頼りないけど頼ってね、一緒に悩んで、一緒に歩くくらいのことはしてあげるから】



雪歩「わぁ……!あ、ありがとうございますぅ!こんなに素敵なプレゼントを2つも……このハーバリウム、後で机に飾らせてもらいますね?これを見てると、なんだか自然と良い詩が浮かんできて…………ふふっ♪」

ふーん、アンタもこういうオシャレな贈り物ができるようになったのね。このネックレス、なんだか儚げで雪歩にばっちり似合いそうだし。

雪歩「……プロデューサー、本当にありがとうございます。プレゼントはもちろんですけど、今の言葉……本当に嬉しかったです。プロデューサーが横にいてくれて、これからも一緒に歩いてくれるなら…………私、無限と宇宙(そら)の彼方まで跳び出していける気がしますぅ!!」



さて、ここまでは順調にきてるけど……そろそろヤバそうなのが…………げっ!

雪歩「ん?どうしたの、伊織ちゃん。」ヒョコッ



【雪歩ちゃんパッピーバースデー!
今日は特別ゲストに知り合いのボディービルダー(ゲイ)をお連れしたよ
彼と僕の熱い組体操(意味深)を心ゆくまでお楽しみください

ボディービルダー「ユキホ。ワタシ、ゲイ。HAHAHA」】



雪歩「」

……立ったまま気絶してるわね。ま、そっちの方がダメージが少なくてよかったのかも。

さて、バカデューサーは四条流で完全にノしちゃったことだし、ボディービルダーには平和的に話し合いで帰ってもらいましょっと。
こういうときのためにも、日本人はもっと英語を話せるようになるべきよねー。





雪歩「……はっ!お、男の人…………って、あれ?誰もいない……?」

もー、なに寝ぼけてんのよ。ほら、さっさと次のメッセージを読みなさい?

雪歩「う、うん!えっと……………………」

え、なに。また変なのが……うわっ。



【誕生日プレゼントと言ってはなんだが、俺のオ○ニーを見せようと思う
雪歩にはこのオ○ニーから感じて欲しいことが二つある
一つは思春期特有の異性への関心、もう一つは、くよくよ考えずにやりたいことをやる心意気だ。雪歩はちょっと周りを気にするあまり自分を押し隠す節がある。それもたしかに大切だが、たまには我を通してやりたいことをやるのも大切だ
俺は雪歩の前でオ○ニーがしたい………それを叶えるために何日も前からオ○禁していたんだ。
俺のオ○ニーが雪歩のこれからを変えることを願っているよ】



雪歩「」





雪歩「」





雪歩「」





バタンッ




……せーの…………ふんっ!!



グチャァッ!!!!




ちっ、相変わらず下品なヤツね。よりにもよって雪歩にこの類いのセクハラをするとか……論外よ、論外。

……はぁ、仕方ない。ここをチョキチョキっとしてー、ここをペタペタっとしてー。





雪歩「……はぅわっ!?ナマコの妖怪ぃ!!?」ガバッ

あ、おはよー雪歩。なんだか魘されてたけど、悪い夢でも見てたの?

雪歩「ゆ、夢……はぁ、よかったぁ…………なんかね?巨大ナマコがいきなり私に襲いかかってきて、しきりに牛乳を進めてくるっていう夢で……あはは……意味わかんないよね…………」

あはは、そうね!そういう変な世界観は、アンタのポエムだけで十分よね!

雪歩「うん…………え?」

あ、そうだ。はいっ。これ、プロデューサーからのメッセージよ。

雪歩「え、私のポエム…………今変って」

じゃ、読み上げまーーーすっ!!



【誕生日プレゼントと言ってはなんだが】【雪歩はちょっと周りを気にするあまり自分を押し隠す節がある。それもたしかに大切だが、たまには我を通してやりたいことをやるのも大切だ】【俺は】【雪歩】【が】【これからを変えることを願っているよ】



雪歩「ぷ、プロデューサー……そうですよね。私、まだまだ自分に自信がなくて……そんな自分を変えたいなって思っても、なかなか上手くいかなくて…………それでもプロデューサーや皆が側にいてくれると、私……なんだか勇気が湧いてくるんですぅ!だから、これからはちょっとだけ……ワガママになっても、いいですか……?」

ばっかねー。そんなのいいに決まってるでしょ?美少女のワガママっていうのは、お茶にとっての苦味みたいなもんよ。
つまり、それすら魅力になっちゃうってこーと!

雪歩「び、美少女だなんてそんな……うん、ありがとう伊織ちゃん。プロデューサーもありがとうございます!すっごく励まされましたぁ!」







雪歩「ところでこのメッセージ、なんだか継ぎ接ぎの後があるけど…………」

ゆーきほっ。そんなつまんないこと気にしてないで、さっさと次のメッセージを読むわよ!

雪歩「あ、うん!そうだよねっ。」



【雪歩、俺の天使、俺の女神。何が欲しい?何でもするし、何でも贈るぞ。】



雪歩「て、天使とか女神様とか、私にはあまりにおこがまし過ぎるけど…………さっきプロデューサーと約束したもん。周りのことを気にしすぎる自分を、これからは変えるんだって……!」

うんうん、その意気よ!

雪歩「だ、だから……ここは伊織ちゃんみたいに自信たっぷりに…………!」

そうね!天下の美少女伊織ちゃんを見習えば、毎日薔薇色で幸運確実間違いなしよ!どんどん見習ってちょうだい♪



雪歩「すぅぅぅ……はぁぁぁぁ…………あ、あははっ!プロデューサー!今、なんでもって言ったわね!?だったら今度、真ちゃんと四条さんと私とのラブラブハーレムロケのお仕事を取ってくること!もうとびっきり甘いやつよ!?甘いやつっ!!もしも口だけだったら、地獄の閻魔様に舌を引っこ抜いてもらうんだからね!?このバカバカダメダメポンコツプロデューサー!!アンタなんか一生私の小間使いとして、なんでも命令を聞いて傅いて跪いて……」

ちょ、ストップストップ!なに暴走して……っていうか!私、別にそんな感じじゃないでしょ!?



と、とにかく次!一旦ここで仕切り直しよ!!
雪歩誕生日伊織ちゃんメモ♪【02】