【貴音、プレゼントになるか分からないけど、「大食い女王決定戦」と「デカ盛りハンター」の仕事を取ってきたぞ!
アイドルとしてどうかと思うけど……
貴音「お受けいたします。」シジョッ

食いぎみに返事してんじゃないわよ…………ま、アンタの大食いなんて周知の事実だし?せいぜい軽く優勝して盛り上げてきなさいよね。

貴音「えぇ、もちろんです。この四条貴音、勝負事からは逃げも隠れもいたしません。そして出るからには、必ずや結果を残してみせましょう。」

はいはい、頑張ってねー。さ、次のメッセージを……ん?さっきのやつ、まだ続きが…………



【あっ、伊織もねじ込んできたから二人で頑張ってくれ!】
お断りするわっ!!

貴音「なんとっ!勝負事に背中を向けるとは……私とすてーじの上で対峙した頃の貴女はいずこに!?」

黙らっしゃい!こんなフードファイターみたいな仕事、私のステージじゃないわ!アンタひとりでやってきなさいよ!!

貴音「……それでは本日の主役として命じます。伊織、私と共に出るのです!さぁ!さぁっ!!」

ぐっ……ぐぬぬぬぬ…………お、お腹いっぱいになったらすぐリタイアするからね!?美味しくなかったら美味しくないって言ってやるし、撮れ高とか一切配慮してやらないんだから!!



貴音「ふぅ……なんとか事なきを得ましたね。さて、次の文を読み上げるとしましょう。」キリッ

私にとっては事だらけよ!うぅ……私の枠も取ってくるのは、オーデとかそういうのだけにしておきなさいよぉ……ばかぁ…………!



【貴音の誕生日祝いにラーメン食べに行こう
当然メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシでな!足りないならおかわりしてもいいんだぞ?】



貴音「まぁ……よろしいのですか!?」キラキラ

あ……あぁ!よかったじゃない!コイツの薄い財布をさらに薄くしちゃうぐらい食べまくっちゃいなさいよ!さ、それじゃ次のメッセージに…………



貴音「伊織、本日の主役として同行を命じます。今度の番組のためにも、貴女もメンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシを私と共に……ムリだからね!!?あ、アンタ……卑怯よ!こんなに主役特権を振りかざしてきたヤツ、一巡したけどアンタぐらいのもんなんだけど!?

貴音「おや、心外な物言いですね。親しき友と食事を共にしたい、そんなごく普通のささやかな願いだというのに…………ねぇ、伊織。本当に駄目……なのですか…………?」ウルウルウル

ぐぬっ……ぐぬぬぬぬぬぬぬぬっ…………の、残した分はアンタが責任もって食べなさいよ!?私、脂っこいの本当ムリなんだからっ!!
あと、そこのバカデューサー!このあと胃薬と消化剤買ってきて!もちろんダッシュでねっ!!



……アンタ、自分の顔がはちゃめちゃに良いことわかってんでしょ。あんな泣き真似までするなんて…………くぅ……っ!

貴音「はて、なんのことやらさっぱり……さて、次の文を読み上げるといたしましょう。」



【誕生日かぁ。なら、まずは正統派のケーキを。一応美味しいっていう評判のお店のものを用意したよ。
あとイメージカラーの赤紫色のリボンを。
女の子の喜ぶものなんてわからん故な、受け取ってくれると嬉しい。】



貴音「まぁ!うふふっ……♪たくさんの果物と、きめ細かな生くりぃむ……やはりけぇきとは、見ているだけで心が弾んでしまいますね……!」

ま、スイーツを見て思わずテンションが上がっちゃうのは、女の子の習性ってやつよねー。
あとこの臙脂(えんじ)色のリボンも、シックで良い感じなんじゃない?ね、貴音。早速着けてみなさいよ!

貴音「えぇ、それでは……あなた様、どうでしょう。似合っていますか?」

……反則的なまでに似合ってるって…………なーに?アンタってポニーテール萌えだったわけ?そんな締まりのない表情しちゃって…………ふんっ。

貴音「ふふっ、ありがとうございます。しかしこの髪型は首元が涼やかでよいですね。これに服装も合わせて、響と双子こーでなるものを試してみてもよいかもしれません。」

アンタと響が並んだら双子っていうより、姉妹って感じだけどね。じゃ、そろそろ次のメッセージを読んじゃうわよ?



【貴音好き。大好き。愛してる!(ここの設定は知らん)俺は貴音が好きなんだ!】



貴音「あ、あの……あなた様?先程も申しましたとおり、そのお気持ちは大変嬉しく思うのですが……あなた様には既に伊織という伴侶がおりますゆえ…………」

そ、そんなガチっぽい反応してんじゃないわよ!こんなのコイツお得意のキモいノリに決まってんだから、アンタも適当に流しちゃいなさい!

貴音「適当に、と簡単に言いますが……その…………私もひとりの女性として、このように殿方から熱っぽく見つめられますと……何やら胸の奥から熱い想いが込み上げてきて…………あぁ……あなた様…………私はもう……あなた様……っ…………!」

は……ちょ、ちょっと!なに見つめ合って…………や……ばかばかばかっ!離れて!離れなさ……







貴音「……などと。」ペロリ

……は?

貴音「伊織、前から言っているはずですよ?……私、じょーくは得意なのですっ♪」

た……たぁぁぁぁかぁぁぁぁぁねぇぇぇぇぇぇっっ!!!

貴音「ふぅ、伊織もまだまだ鍛練が足りませんね。さて、次の文を……

ほら、なにわざとらしく固まってんのよ!さっさと構えなさいっ!!
青は藍よりなんちゃらって言葉があるけど、今からアンタとこのバカを全力の四条流でボコボコに…………貴音?
貴音誕生日2022伊織ちゃんメモ♪【05】