【貴音の誕生日プレゼントに伊織を一週間、下僕として預ける。
身の回りの世話やぷちたちの面倒、かっぷらぁめんの買い出し要因とか色々やらせてくれ。貴音のことは貴音様と呼ばせるから】
貴音「なんと。」
なんと……じゃ、ないわよ!ちょっと、そこのバカデューサー!下僕のくせに人を下僕扱いするとか身の程を弁えなさいよね!!せっかく再生してきた顔を、またぐちゃぐちゃのデロンデロンにされたいのかしら!?
貴音「ふむ、なるほどこれは……ふむふむ…………」
た、貴音っ!さっき言ったわよね!?私とは対等な立場でいたいって!ご主人様と下僕ってことは、私とこのバカの関係性になるってことよ!?そんなの天地が引っくり返っても対等なわけないじゃない!!
そもそも私がアンタの下僕になったら、この五流下僕は下僕の下僕になるってことなのよ!?そんな下請け大国・日本の縮図みたいな真似、私はぜっっっ……ったいに認めないんだから!!
貴音「……伊織。ひとつ提案なのですが……私と一週間、るーむしぇあをするのはいかがでしょう。」
は……は?ルームシェア…………?
貴音「えぇ。以前番組の企画で詩花とるーむしぇあをしたことがあるのですが、これが真に楽しきものでして。二人で食事の買い出しをしたり、ぷち達と遊んだり、他愛もない会話に花を咲かせたり……もちろん友人同士、そこに上下関係などありません。」
ふーん……そういえばその話、前に詩花から聞いたような気もするわ。アイツってアンタのこと大好きだから、もうウザいぐらい嬉しそうに話してくるのよ。貴音お姉様が~、貴音お姉様が~って。
貴音「詩花は私にとって可愛い妹のような存在です。その詩花も私と同じように思ってくれているのであれば、これほど嬉しいことはありません……それで、伊織?るーむしぇあの話は…………」
ま、本日の主役様のお願いだしね。調子乗りすぎなバカデューサーにお灸を据える意味でも、一週間ぐらい付き合ってやるわよ。
そういうわけだから……プロデューサー、明日から一週間は前まで住んでた安アパートに出戻りよ。久しぶりに庶民生活を存分に満喫してきなさい。
貴音「ふふっ……プロデューサー。素敵な贈り物、真に感謝いたします♪」
さ、それじゃ次のメッセージに……うげっ。
【誕生日プレゼントに貴音に似合う服選んできました。是非着て見せて下さい!(っ例の穴開きタートルネック)】
……このエロデューサー。こんな下心満載のプレゼントは、プレゼントって言わないのよ。
貴音「面妖な……このように胸の部分だけが露出されているのは、いったい何の意味があるのでしょうか。」
意味なんかないわよ。男のキモい欲望と胸の大きさだけが取り柄の女の自己顕示欲、それがこの実用性皆無の服を生み出したってわけ。はんっ。くっだらなーい。
貴音「……プロデューサー。せっかくの善意を無下にするようで恐縮ですが、私にこの洋服は着こなせそうに……は?今、なんと…………」
貴音「この隙間にぷち達を入れてあげたら喜ぶ、ですか…………?」
はぁ、なにバカなこと言ってんのよ。そんなことしたら胸の部分が伸びきって、いよいよ放送事故が起こっちゃうじゃない。
貴音、こんな与太話に耳を貸す必要なんか……貴音?
貴音「……プロデューサー。この洋服、やはり受け取っておきます。外に着ていくことはありませんが、家で皆と遊ぶ際に使わせていただこうかと。ふふっ……♪」
……ま、家で着るだけならいいかもね。そのムダに大きな胸がまろび出たところで、見てるのはぷち達だけなんだしー。
貴音「さて、それでは次の文を……なんと!」
【とりあえず、ツテを頼って牛一頭分の肉は確保した。貴音は喜ぶだろうか】
貴音「……じゅるり。」
貴音、よだれよだれ。それにしてもこの牛肉、結構質がいいわね。赤身の色も良いし、差しも十分だし……量は明らかにおかしいけど。
貴音「問題ありません。私の家は私とやよ、こまみとこあみの四人家族……育ち盛り食べ盛りのぷち達にかかれば、この量もあっという間になくなってしまうでしょう。」
いや、一番の食べ盛りはアンタでしょ。その気になれば牛一頭どころか、数頭分ぺろっといっちゃうんじゃない?
貴音「……まさか、物の怪でもないのですから。」
じゃあ今の間はなんなのよ……まぁでも、喜ばれてよかったじゃない。ね、プロデューサー?
貴音「プロデューサー、真に感謝いたします。後でてぇるすぅぷを作った際には、是非差し入れさせていただきますので。」ペコリ
あ、それ私の分もね!次のメッセージを読んであげるから、頼んだわよー?にひひっ♪
【貴音様へ
僭越ながらプレゼントをご用意しました
お気に召せば幸いです
→冬馬が黒井社長にガン堀りされメス堕ちする同人誌。いつもイキがってる冬馬も黒井社長の前ではただの雄穴に過ぎんのだよ】
いや、プレゼントの落差っ!上等な牛肉の後にクソキモいもん渡してんじゃないわよ!!このばかっ!!
貴音「はて、天ヶ瀬冬馬はさておき、黒井殿は同姓愛者ではないはずですが……それとプロデューサー、女性に春画を送るものではありませんよ?これは丁重にお返しいたします。」
……アンタ、思ってたより動揺してないわね。今までのゲストは、大抵この辺から表情が引きつっていったんだけど。
貴音「先ほど申しましたとおり、私は既に覚悟を決めておりますゆえ。もう何があろうと動じることはありません。さぁ伊織、どうぞ次の文を読んでください。」
はいはーい。えっと…………ごめん、コレを読み上げるのはムリだわ。はい。
貴音「?」
【貴音、オ誕生日オメデトウ。私ハ、ウンコッコ星カラ来タ、ゲリピート言ウ者
私カラハ、貴女トウンコッコ星ノ友好ノ印ニ、ビームヲ受ケタ者ガ、メッチャヤバイ位ノ下痢二ナル銃ヲプレゼントスル。護身用二使ウトイイ】
貴音「……………………」ピクッ
あ、今口角がぴくっとした。やっぱりムカついてんじゃない。
貴音「さぁ、なんのことやら……さてプロデューサー、このように下品なものを祝いの場で披露するのはいかがなものかと。どうか己の品位を損なうような行為はやめてくださいまし。」ペコリ
へぇ、さすが銀色の女王。耐えるわねー。じゃあ次の試練はっと…………
貴音「……伊織?気のせいならよいのですが、ひょっとするとこの状況を楽しんではおりませんか?」
やだー、そんなことあるわけないじゃなーい!えっと……じゃあこれ!えいっ!
【貴音、誕生日おめでとう
今日はぷちたちが貴音のために“大きなイチモツを下さい!”を合唱してくれるそうだ】
貴音「この痴れ者っ!!!!」
バチーーーンッ!!!!あー、コレはね。ダメよね。コイツみたいなぷちガチラブ勢にコレはダメよ。いや、こんなの皆ダメだけど。
貴音「純粋無垢なぷち達を騙して、このような下品な歌を歌わせようとするなど……この卑劣漢!気でも違いましたか!?」
あ、今の放送禁止用語よ?前にラジオで喋ったら注意されたもの。でも、それ以外言い様のないときってあるじゃない。ねぇ?
貴音「……おのれ、物の怪。性懲りもなくまたプロデューサーの体を乗っとるとは…………返しなさい!返しなさい!このっ!このっ!!」
バチーーーンッ!!!! バチーーーンッ!!!! バチーーーンッ!!!! バチーーーンッ!!!! バチーーーンッ貴音貴音、そろそろほら。同じ展開は手抜きっぽく見えちゃうから。ね?
貴音「はぁ……はぁ…………い、伊織!この方は正気に戻られたでしょうか!?」
あー、戻った戻った。きっと戻ったわよ。っていうか、アンタって普通に短気のくせにイメージで得してるわよねー。
貴音「そ、そのようなことは……さぁ、伊織!プロデューサーが正気のうちに、次の文を読むのですっ!!」バーーーンッ
ったく、偉そうに命令しないでよねっ。じゃ、次のメッセージを…………
ていっ!