あ、プロデューサー……!…………っ!!
【伊織は一瞬だけ俺にすがるような眼差しを向けるも、すぐに目を伏せてしまった。】
【相手はかの有名なエンペラーレコードの社長だ。いくら酔っ払ってる状態とはいえ、ここで俺がひと悶着を起こしてしまっては、765プロにも迷惑がかかるかもしれない。】
【きっと伊織はそう思って、自分ひとりで何とかしようと思ったんだろう。少しだけ我慢すれば、この場は穏便に収まると。もう嫌なことから逃げ続けてきた私じゃないと。そう思って。】
【俺は……俺は…………っ!】
【この場を伊織に任せることにした。】【気がついたら伊織の前に立っていた。】