うっ……ま、まぁね?シャルルといおは二人とも喜んでくれ…………って、それじゃ二人じゃない!私、一人って言わなかったっけ?
……まぁ間違いないけどね。その二人は絶対に喜んでくれるし、私のことを心から祝福してくれるはずだもの。
シャル……もう面倒くさいわ。アンタの前だし、カッコつける必要ないもんね。
うさちゃんは、私が小さい頃からの大親友で、私のことを一番長く近くで見守ってくれた掛け替えのない存在よ。ま、アンタは十分知ってると思うけど。こうして本名まで教えてやってるわけだし。
これからAランク……ううん、Sランクになったって、この子とは絶対に離れない。もう私の体の一部みたいなものだもん。子供っぽいなんて言われたって、そんなの全然気にならないわ。
いおは……うん、いおもうさちゃんと同じぐらい大切な存在よ。
私ね?ずっと姉さんか妹が欲しかったの。嫌味な兄さん達とは違って、何でも相談できるような姉妹がね。そしたら……ふふっ。まさかぷちどるなんて存在と出会うだなんて、想像もつかなかったわ。
あの娘、すっごく優しいのよ。私がお仕事が上手くいかなくて落ち込んでたりすると、てててててって側に駆け寄ってきて……あの短い手でぎゅってしてくれるの。あんな小さな体で、私のことを一生懸命慰めようとしてくれて…………優しくて可愛くて賢い、本当に自慢の妹よ。
でも、その二人は家族なの。だから私の快挙を喜んでくれるのは、ある意味家族として当然というか……つまり、さっき私が言いたかったのは……その…………あ、アンタよ!アンタっ!!
アンタ、私の騎士なんでしょ!?だったらうさちゃんといおに負けないぐらい、私に寄り添ってくれなきゃダメじゃない!私の嬉しいも悔しいも全部共有してくれなきゃ、騎士としては落第よ!落第っ!!
ったく……そんなことだから、いつまで経っても騎士と下僕を兼務してんのよ。ほんと察しが悪いんだから…………
じゃ、そろそろ私、また皆に媚びを売ってくるわ。アンタは音楽業界の関係者にでも顔を売っておきなさいよね。
【お、おう……ん?アナタは…………】