あ、着替え終わったのね。ふーん…………

……うん。悪くないわね。今日のパーティーは堅苦しいものじゃないし、そういうインフォーマルな服装で十分でしょ。

アンタも黙ってれば、その……ショボショボがちょいショボぐらいには見えるし、その格好で最低限の立ち振舞いが出来ればOKよ。ミッションクリア、あとはいつものショボショボ男に戻って問題ないわ。

さて、一応聞いておくけど……私の衣装に変なところはないわよね？ま、無いとは思うけど……念のためってやつよ。



……ま、馬子にも衣装ぉ！？ば、バカ言ってんじゃないわよっ！その言葉、お釣りをつけてアンタに送り返すわ！学のないアンタは知らないのかもしれないけど、それは褒め言葉には使わな…………わかってて使ったんなら尚更悪いわよっ！わ、笑うなっ！なにふざけて……も、もうっ！

いいこと？馬子にも衣装ってのは……今のアンタみたいなのに言う言葉なの。いつもよりは……ほら…………か、カッコよく見えるし……この伊織ちゃんがコーディネートしてやったんだから、堂々と胸張って参加しなさいよっ！？



ったく……なーんかお互い着飾ってはいるけど、いつもの私たちって感じでしまらないわねぇ……いや、ガチガチに緊張されるよりはずっといいけど。

ま、せっかくの伊織ちゃん生誕祭なんだもの。恥かかせない程度に、気軽に楽しんでちょうだいよ。た～っぷりおもてなししてやるからっ♪

あ、ほら。新堂が迎えに来てくれたわ。それじゃ……行きましょっか。プロデューサーさん？

【あ、待ってくれ……今胃薬飲むから…………】