そんなことはございません。いかなるときも大木のように揺るぎない心を持ちなさいと、爺やに口うるさく言われて育ったものですから。

感情を制御できないのは未熟の証……四条の人間として、そう人様の前で取り乱すことはありませんよ。



ときに、プロデューサー。先ほどからお持ちになっているその雑誌……何かの間違いとは思いますが、表紙に『二十郎系らぁめん、全部まずい』と書かれていますね。少し見せてくださいませんか?

……プロデューサー。二度は言いませんよ。私に、その下賤な雑誌を、見せてくださいませんか。





…………………………



ペラッ……ペラッ



…………………………



ペラッ……ペラッ…………



……………………………………………………





フルフルフル……プチッ

プロデューサー!今すぐ出版社……この『実話BU○KAタブー』なる雑誌の出版社に断固抗議いたしましょう!!

よりにもよって、私の愛する本店の味をぶ……豚の餌呼ばわりとは…………ここまで腸が煮えくり返る思いは久しぶりです!このような狼藉、店主が許してもこの四条貴音が許すわけにはいきません!!

私には『らぁめん探訪』で本店を紹介した責任というものが……プロデューサー!なにを悠長にしているのですかっ!!さぁ、いざ!!戦の幕開けですっ!!!
短気【四条貴音】