【きっと、真の誕生日祝いには清いメッセージが来るんだろうな。誕生日おめでとう、真。】
真「あー、まぁ……だいたいは……うん…………」
きったないのも結構あったけどね。ほんときったないの。もう思い出すだけで気持ち悪くなってきたわ。
真「……さっきの便利なボタンとか?」
んふっ……ちょ、ちょっと…………せっかく忘れかけてたのに、思い出させんじゃないわよ…………!
真「ふふっ……ご、ごめん……ふふふっ……!」
と、とりあえず……ぷっ……次のメッセージ!!
【誕生日プレゼントに「俺と伊織の出会いから付き合うまで」を少女マンガ風に仕上げてきました。
俺も伊織も恥ずかしいから、他の人には見せるなよ!いいか!絶対だぞ!絶対に見せるなよ!!(真は真っ直ぐな娘だから、これだけ念を押せば大丈夫だろう。)】
真「もちろんですっ!女・菊地真、二言はありませんっ!!」キラキラキラ
ば、ばかっ!なんてもん渡して……ダメよっ!女子にとっての仲間内の恋愛事情なんて、ライオンにとってのお肉と同じようなもんなんだから!!見てよ、このギラギラした目つき!!
真「やだなぁ、そんなことないってばぁ♪へへっ、知りたかったんだよなぁ!伊織とプロデューサーの恋バナ!まぁまぁ、安心してよ。他の人には見せないようにするからさっ♪」
いーえ、信用できないわっ!っていうか、アンタにバレた時点で生き恥もんよ!!ほら、返せっ!返しなさいっ!!
真「へへーんっ!やっだよーだっ!ボクが貰ったプレゼントだもんねー♪あ、プロデューサー。もちろん他の娘には見せないようにしますけど……もし事務所の本棚に置いておいて、勝手に見られたら仕方ないですよね?」
ばかなのっ!?そういうのを未必の故意って言うのよ!バカなアンタにもわかるように言えば、やったらダメってこと!日本語わかる!?このばかっ!!
真「あれれー?まこりん、おばかだからよくわかんないなりー!きゃはっ☆」
きーーーーーっ!!こ、このバカ真ぉぉぉぉぉおおおおお!!!!!
い、いい!?さっきの写真ともども、この企画が終わったら全部燃やすから!それまでに見たら〇すわよ!?いいわね!!?
真「はいはーい。それじゃ、そろそろ次にいこっか♪」
うぎぎぎぎ……プロデューサー!アンタ、これが終わったら本当酷いんだからね!?
【真の誕生日プレゼントに墓場で拾ってきた手鏡をあげる。この鏡不思議でさ、自分の背後に血まみれの女の子がおんぶされてるように映るんだ
なんか持ってるとヤバみが深いから真にあげる。ほら、だんだん肩が重くなってきてない?女の子が来てるよ………】
真「は……ははは……も、もうっ!プロデューサーってば……そのネタ、さっきから何番煎じですか?今さらそんなので驚くわけ……ね、ねぇ伊織!」
シーーーン
真「え、いお……伊織!?ちょっと!伊織っ!!どこ行ったのさ!!伊織っ!!?」
ガシィッ!!
真「ひぃぃっ!!?」
カ~~~エ~~~セ~~~~~真「」
バタンッ
ふんっ。この伊織ちゃんをからかった罰よ。約束どおり、この写真と漫画はいただいたわ。
あ、そうそう。アンタもなかなか良い芝居だったわよ。その働きに免じて、半殺しの予定だったのを四分の三殺しに変更してあげるわ。感謝しなさい。
……は?後ろ後ろって……あのねぇ、私にそんなネタが通用すると思って……
クルッ
伊織ドール「モ゛ッ。」……………………
バタンッ
伊織ドール「…………」
ゴソゴソゴソッ
ピョンッ
いお「ぷはっ……もっ♪」
ちっちゃん「ぷはっ……めっ♪」
いお・ちっちゃん「「もっもっもー♪(めっめっめー♪)」」イタズラダイセイコウノポーズ
トテテテテテテテテッ
う、うーん……なんだか知らない間に気を失ってたわ。確か何かを取り戻そうと……あれ、なんだっけ。
真「ボクはめちゃめちゃ怖い思いをした気が……うぅっ!こ、怖いことなら思い出したくないっ!伊織、次にいこ!次にっ!!」
え、えぇ……うーん、いったいなんだったかしら…………
【女の子の可愛さは内側から。って訳で可愛い下着をプレゼント!】
真「い、いや……確かに可愛いですけど……なんかそれはそれで嫌っていうか何というか…………」
アンタ、よくこれを買う時に捕まらなかったわね。はぁ?通販で買ったって……今ので余計にキモさが増したわね。キモがキモキモキモぐらいになったわ。
真「え、えーと……うんっ!でも、可愛いからよしとしますっ!ありがとうございます、プロデューサー!!」
はぁ……段々コイツも感覚がマヒしてきたわね。それもいいんだか悪いんだか……まぁいいわ。ひとまず次にいきましょっと。
【誕生日プレゼントに1/2の確率で肉食系ガチビアンになり、もう1/2の確率で陰毛が強制永久脱毛されるスイッチをあげる。
なお、1分以内に押さなければ肉食系ガチビアンのパ○パンアイドルとして一生を過ごすことになる】
うーわ……後半にまた濃いのが来たわねぇ…………んで、真。どうすんのよ。
真「ど、どうすんのよじゃないだろ!?伊織、しっかりしてよ!段々ツッコミが甘くなってきてるよ!?」
いや、こんだけツッコんでやってんだから少しぐらい休ませなさいよ。なんか気を失ってから頭がボーっとするし……それに前からの悩みが解決しそうでよかったじゃない。ほら、アンタのって濃
真「でりゃあっ!!」ビシィッ!!
いった!?ちょ……なにすんのよっ!!いったいわね!!
真「これでも手加減した方だけど!?い、いいい今何を言いかけたのさっ!!次は本気で殴るよ!?」
はぁ!?なにってアンタの…………あっ……ごめん。なんか頭がボーっとしてて…………
真「まったく……気をつけてよねっ。」
はーい…………よしっ!それじゃ伊織ちゃんの頭が完全復活したところで、次のメッセージを読み上げるわよ!
真「このスイッチは……うん。きっとプロデューサーのおふざけだよね。うん。」
【真のお誕生日プレゼントに伊織ロボット(ヤンツンver)をあげるZO☆
真への異常な執着プログラムを持ち、ストーキングや監禁、時には外敵の排除も厭わないが試しに好意を告げると辛辣な言葉を投げ掛けてくる可愛い伊織ロボSA☆
軟質素材で作られたボディは元よりグラマラスに出来てるから抱き枕として使うのもアリDA◎
無事に朝を迎えられるかは保証しかねるGA……*】
……色々ツッコみたいんだけど、まずは何なのよ。そのウザい語尾は。
真「なんか事務所の本棚に置いてあった野球漫画に、こういう喋り方の先輩キャラがいたような……あれ、小鳥さんが置いてくれてたのかな。」
それは知らないけど……ふんっ。こんなメイドインチャイナっぽい出来損ないのロボットなんか、さっきアンタが渡してきた偽物の妖刀と一緒にぽいよ。ぽいっ。
真「でも、一応これって伊織なんだろ?なんか捨てるのって抵抗ない?」
はーーーっ!?国民的美少女伊織ちゃんと、この屑鉄が一緒ぉ!?バカにしてんじゃないわよ!!
真「ま、まぁ本人がいいならいいけど……ボクもこのロボットが元気だと色々不安だし。」
ったく……ま、まぁ?ちっちゃんに頼んで余分な機能を抜いてもらったら、インテリアとしてウチに置いてやらないでもないけど。
真「あ、デレた。」
デレてないわよ!その変にオタクっぽい表現やめてっ!!
ほら、いよいよラストスパートよ!張り切っていきましょう!!
【真に俺の宝物をあげよう
→河川敷で拾った色褪せたエロ雑誌数冊
長年野晒しだったせいかカピカピだが読めないことはない。載ってる女優も一昔前だがまだ使える。これを菊地家の家宝として飾ってあげて欲しい。子孫繁栄の象徴として……な】
真「いや、菊地家なめてます!?こんな河川敷でボロボロになったえっちな本、家宝として飾ってる家なんて一軒もありませんよ!!」
あら、アンタって意外と良いツッコミするじゃない。私が同じ立場でも、今みたいにツッコんだと思うわ。
真「おかげさまでね!まったく……こんなえっちな本なんて……本なんて…………」
チラッ
あっ!今、アンタ中身覗こうとしたでしょ!えっち!!
真「は、はー!?そ、そそそ、そんなことないから!言い掛かりはよせよっ!!」
いーや、見ようとしてましたー!伊織ちゃんの目は誤魔化せませーん!
真「ぐぬぬぬぬ……そ、そんなことより次!
次にいくよ!次にっ!!」