【真姫、今日は私に拐われて下さい。( 跪いて手を取る)
馬車はありませんが、是非、私の車の助手席へ……(お姫様抱っこする)
……思ったより軽いですね。やはり真姫は可憐な女の子です。鍛えてますが、男と違って柔らかく細くて、しなやかな身体です。
それに、……女の子らしい甘くて優しい暖かな匂いがします。】



真「え……えぇぇぇぇぇえええええっ!!?ちょ、プロデューサー!?いきなりそんな……え……えぇぇぇ…………」カーッ

あ、ちょっと!いつの間にそっちに……こらっ!まだメガネを張り付けてないんだけど!?ちょっと!!

真「そ、そんな可憐だなんて……そんなこと初めて言われたっていうか…………えへっ……えへへへへ…………♪」

なっ……ば、バカ真!騙されてんじゃないわよ!!さっきまでの悪行の数々、まさか忘れたわけじゃないでしょ!?どんだけチョロいのよ!!アンタっ!!

真「んー?まぁ、プロデューサーも反省してくれたんじゃないかなって!ねー、プロデューサー♪真姫のこと、大切にしてくれますもんねー♪」パタパタ

あ、足をパタパタさせんな!この鳥頭っ!!ぐぬぬぬぬ……つ、次!次にいくわよ!!



【真に可愛い服を頭からつま先までコーディネートしてプレゼントします。(雪歩がガチギレしそうな甘々コーディネート)】



真「わぁ……!こ、これっ!こんな素敵な衣装、ボクが着ちゃってもいいんですか!?凄い……フリフリでプリプリで…………へへっ、なんだか本物のお姫様みたい…………♪」テレテレ

ふ、ふんっ!そんなゴテゴテしたお姫様ファッションなんて、今時流行んないわよ!雪歩の言葉を借りるなら、誰も得しないってやつよねー!!

真「ふーんだっ。いいもーん。誰が得しなくても、ボクが得するから。ねぇねぇ、プロデューサー!これにお姫様ティアラを合わせたらどうですかね!?それでもっともっとお姫様っぽくして……え、いいんですか!?へへっ、やーりぃ!!」

むぅ……も、もー!アンタたち、まさか伊織ちゃんのことを忘れてるんじゃないでしょうねー!?勝手に次にいっちゃうわよー!?



【親愛なる真姫様お誕生日おめでとうございます
プレゼントに30kgの重り入りのドレスを用意致しました
どうぞお受け取りください】



真「……ぷ、プロデューサー。確かにボクも重いですけど……お姫様抱っこしてくれてるプロデューサーはもっと重くないですか?さっきから腕、ぷるぷるしちゃってるし…………」

ったく……自分で仕掛けたイタズラに自分で引っ掛かるなんて、ほーんとダサいわよね。ほら、そろそろ下ろしなさいよ。いつまで甘ったるい光景を見せつけてくれるわけ?



ストンッ



真「あっ……ちぇーっ!もう少しお姫様気分を堪能したかったのにー。」

んで、どうなのよ。王子様系アイドルから見て、コイツの一連のエスコートは。点数にするとどんぐらいなの?

真「んー、そうだなぁ……最初はちょっとドキッとしたけど、正直もう一展開欲しかったよね。あと、台詞を言うときに少し照れがあったというか、もう少し思いきってハッキリ言った方がいいと思うな。それと、このドレスを着てもボクは80kgもないわけだからさ。男の人だったら、もっと軽々持ち上げてほしいよね。女子としては。でも一生懸命やってくれたし…………今日のまこりんポイントは、おまけにおまけして……ズバリ65点!!」



…………………………

真「あ、あれ?どうしたのさ。伊織。」

い、いや……なんというか…………意外と辛口なのね。アンタ。見なさいよ、アイツのあの何とも言えない表情を。そして痙攣しまくってる両腕を。

真「ま、王子様キャラは簡単じゃないってこと!……でも、プロデューサー。もしこれからも練習したいって言うなら……この真姫、いつでも付き合っちゃいますよ?きゃはっ♪」リュンッ

あ、こらっ!人のもんに手を出さないで!!しっしっ!!



真「それじゃ、気持ちを新たに次のメッセージにいきますよー!だーーーんっ!!」



【誕生日のお祝いに伊織と美希と雪歩の等身大リアルドールをあげる。色んな部分が精巧に出来てるよ。ある部分を触ると肉声を基にした音声が流れて臨場感アップ!普段じゃ聞けないあんな声も聞けちゃうかも!?
是非大切にしてくれ】



なっ……!ちょ、ちょっと!いったい誰の許可を得て、こんなもん作ってくれてんのよ!!本気で訴えるわよ!?このエロデューサー!!

真「へぇ、でもよく出来てるなぁ……これ。ほらほら、これなんて本当に雪歩がいるみたいだよ。」



プニッ



雪歩ドール「ひゃんっ!」

真「ん?」

……ねぇ、肉声を基にした音声っていうか、今のってマジの肉声じゃない?

真「ま、まっさかー。そんなこと…………ほ、ほら!こっちの美希もそっくりすぎて、まるで本人みたいだよっ。」



ムニッ



美希ドール「やんっ!ま、真クン……そんなとこ触るなんて…………いやんなの♪」

ちょ、ちょっと!これドールなんかじゃないわよ!?どう考えたって、正真正銘の本人じゃない!!

雪歩「ソ、ソンナコトナイヨー?ユキホドール、アナホッテウマッテマスー。」

美希「ねぇ、真クン……今度はミキのココ、触ってみる?大丈夫、ちょっとだけだから……ね~ぇ♡」

真「わ……ちょ、ミキ!ダメだって!ほんとっ!!」

雪歩!そんなバレバレの擬態をしたところで、私には全部お見通しなんだからねっ!!それと美希!アンタはどこ触らせようとしてんのよ!!セクハラで訴えられるわよ!?

雪歩「うぅ……だ、だってプロデューサーが、協力してくれたら真ちゃんといっぱいイチャイチャできるって…………」

美希「そうそう。だからミキたち、今の今までジーッと我慢してたんだよ?これぐらいは役得なのっ!さ、真クン。ミキのこと、真クンだけのテクニックで溶かしつくしてほしいなぁ……ね?」ジーッ

雪歩「ちょっ、美希ちゃん!?今日は抜け駆けはしないってあれほど……うぅ!やっぱり美希ちゃんは泥棒ネコさんだよぉ!!」

真「み、美希!雪歩!二人とも、落ち着いてぇぇぇえええええっ!!」

きーーーーーっ!二人とも、今すぐ迅速に出ていきなさ~~~いっ!!場の収集がつかなくなるでしょうがぁ!!!





はぁ……はぁ…………あ、あのバカども。完全に獲物を狙う獣の目をしてたわ…………!

真「ははは……二人とも…………そんな風に色々当ててきちゃダメだって……はは……柔らかいなぁ……ははははは…………」

ほら、真っ!そんな虚ろな目をしてんじゃないわよ!!さっさと次のメッセージに…………





伊織ドール「………………………………」

……とりあえずコレは、あとで水瀬家に持ち帰ることにするわ。プロデューサーを拷問にかけて、製造過程を洗いざらい吐かせたあとにね。

さぁ、次のメッセージよ!矢でも鉄砲でもかかってきなさ~~~いっ!!



【我が愛しき姫君へ
今日は女神の生誕に世界が歓びの声で満ちた日らしいね。誕生日おめでとう……こんな稚拙な祝言でさえも今の君に向ければどんな言葉よりも美しく世界に響く。それほどまでに今の君は輝いているよ。
前置きが長くなったが僕から君へ細やかなプレゼントを贈ろうと思う。喜んでくれたら嬉しいな
→女児向けアニメキャラのイラストが入ったパンツ(真サイズに調整してある)+小悪魔風のゴスロリ衣装
これらを身に纏い、僕の元へ来るのを待っているよ。伴に忘れられない夜を過ごそうじゃないか】



ひぃっ!?きもっ!きもきもきもきもっ!!キモいっ!!これはもう、今世紀最大のキモさと言っても過言じゃないわ!!

真「このゴスロリ衣装は可愛いけど……伊織、ごめんね?伊織の彼氏……はっきり言って、その…………気持ち悪い!ほんっと気持ち悪いよ!!」

う、うるっさいわね!私だって気持ち悪いと思ってるわよ!!こんな変態!!ことさらに伊織ちゃんの彼氏っていう情報だけを強調しないで!!

真「うぅ……でも、ボクのプロデューサーでもあるんだよなぁ、この人…………ぷ、プロデューサー!目を覚ましてくださーーーいっ!!でりゃあっ!!!」



ズビシィッ!!



うっわ……おそろしく速い回し蹴り…………私じゃなきゃ見逃しちゃうわね。

真「ふぅ……よしっ!これできっと、いつものプロデューサーに戻ってくれるよねっ。」キラッ

……ある意味さっきのがいつものコイツな気もするけど…………まぁ、いいわ。とにかく次にいくわよ!!
真誕生日伊織ちゃんメモ♪【03】