【真、お誕生日おめでとう!
プレゼントあげるね❤︎
【TENGA】】
ん?なにこれ、赤と白の縞々で……インテリアってことかしら。
真「あ、でも真ん中はぷにぷにしてるよ?指も入りそうだし……スライムみたいに、指をずぼずぼして楽しむ癒し系グッズとか?」
あー、そうかも。確かにデスクに置いてありそうな見た目だしね。でも、ちょっと地味じゃないい?それに誕プレの割には安っぽいわよねー。
真「こらっ、プロデューサーが選んでくれたプレゼントにケチをつけないっ!プロデューサー、ありがとうございます!疲れた時とかに、こうやって癒されたいと思いますっ!」ズボズボ
……なんかニヤニヤした表情が気になるけど……ま、いいわ。次にいきまーす。
真「うわっ……なんか指がヌルヌルする…………」
【真、男の娘説】
……だってよ?
真「それは違いますっ!プロデューサー……もう出会ってから結構経ちますし、いい加減プロデューサーはわかってくれてると思ってたのに……!ぼ、ボクは正真正銘、心も体も立派な女の子ですっ!!涼とは違うんですから!!いや、向こうも今は立派な男の子ですけど!!」
ったく、こんな百番煎じの弄りってプロデューサーとしてどうなのよ。今ってジェンダーについて色々うるさい世の中なんだから、発言には気をつけなさいよねっ。
真「むぅ……伊織!次にいこっ!次っ!!」プンプン
あーあ、怒らせちゃったー。
【真、お誕生日おめでとう!
お祝いに伊織の腋の匂いを忠実に再現した香水をプレゼントさせてもらうね。そこまでクセのない匂いだから普通に香水として使えるよ(個人の感想です)】
真「えぇ……伊織、これって本当に……」
ばかっ!違うわよ!!こ、この変態!ド変態!!変態大人っ!!忠実に再現って……アンタなんかに嗅がせたことないでしょ!?ふざけたこと言ってんじゃないわよ!!引っ叩かれたいの!?
真「そ、そっか……ほら、二人とも付き合ってるでしょ?だから、えーと……そういうのも知ってる仲なのかなーって……あはははは…………」
ないっ!ないからっ!!コイツとそういうの……な、ない!!ないに決まってるでしょ!?ないっ!!
真「わ、わかった!わかったから!!…………えいっ。」プシュッ
ちょ、なにやって……あ、普通に良い匂い…………
真「うん。柑橘系の香りだね…………えと、プロデューサー!ありがとうございます。さっきの発言は忘れて、普通に使わせてもらいますっ。」
ふんっ。相変わらずジョークが下品でつまらないヤツね。ばーか!この、ばーかっ!!
次にいくわよ!ほら、ちゃっちゃと寄越しなさい!!このノロマ!!
【よし!誕生日のお祝いに今からドライブに行くか!東京中の心霊スポットと霊園を一巡りだ。
お守り?お祓い?清めの塩?そんなもんに頼ったら面白くないだろ!いいから来いホイ】
真「む、むりっ!ムリですっ!!ほんっっっとムリです!!ボク、遊園地のお化け屋敷で限界ですからぁ!!」
真、そういうときは先に相手の正体をみやぶっておくのよ。そうしたら相手がゴーストタイプでも、アンタの自慢の格闘技が当たるようになるから。
真「伊織、最近ポケモンにハマってるでしょ!そんなの現実に出来るわけないだろ!?バカじゃないの!!?」
むっ、バカにバカって言われるとムカつくわね。ほら、プロデューサー。特別に許可してやるから、お姫様を心霊スポットにご案内してさしあげて?
真「や……ちょ、ほんと…………や、やだぁぁぁぁぁあああああっっっ!!!!!」
グシャアッ
ひっ……か、顔…………プロデューサーの顔に……穴が…………!
真「Pヘッドだから元々空いてるだろ!?プロデューサー……次に変なことしたら、鳩尾を狙いますからね…………?」ユラァ
ま、せっかくの誕生日企画だしね。からかうのはこのぐらいにして、次にいきましょっと。
真「そうだよっ。今日の主役をからかうなんて、そんなのルール違反なんだからね!」プンプン
【親愛なる真様ご生誕の日と伺い、僭越ながらプレゼントを用意しました。
→可愛いウサギのぬいぐるみ。だがその体にはあらゆる邪念が封じ込められていて所有者を呪い54そうとしてくる。また、夜中になると首だけで宙に浮かぶとされる】
真「……てやぁっ!!」
ズドオッンッ!!
わ……綺麗な正拳突きが鳩尾に…………あー、これは効いてるわね。ビクビク痙攣して動かなくなっちゃったわ。
真「ぷ、プロデューサー!さっきからどうしてイジワルするんですか!?責任もって、このうさちゃんからボクのことを守ってくださいよ!プロデューサー!!ねぇったらぁ!!」ユサユサユサ
そのプロデューサーは今しがたアンタに仕留められたばっかりよ。ったく、仕方ないわね。とりあえず後で響の家に持っていきましょう?
真「へ?で、でも……響だってこんなの渡されたら困るんじゃ…………」
いや、あそこには、ほら……いるじゃない。その、幽霊的な存在が。悪霊の除霊も出来るみたいだし、きっと何とかしてくれるわよ。
真「ほんとかなぁ…………うぅ、お化け怖いよぉ…………!」ダキッ
もー、うっとうしいわねー。ほら、次にいくわよ?
【真に平安時代から伝わる呪いの妖刀をあげる。
この妖刀はこれまで何千もの人間を斬り、刃を血に染めるも今なお人血を欲し、持ち主を操って血を得ると云われる恐ろしい刀だ……気を付けなされ】
真「そんな気をつけなくちゃいけないようなモノを、誕プレに渡さないでくださいよぉ!ばかぁ!!」ダンッダンッダンッダンッ
真、死体にストンピングで追撃するのはやめなさい。本気で死体になるから。いや、気持ちはわかるけど。すっごくわかるけど。
真「はぁ……はぁ…………ね、ねぇ。これも響に渡せば何とかしてくれる!?ボク、どうすればいい!?」
いや、これは流石に…………ねぇ、っていうかこんなショボデューサーが、平安時代から伝わるような刀を持ってるのおかしくない?
真「い、言われてみれば……あ、後ろにタグがついてる。メイドインチャイナで、製造日は……に、2020年って…………」
はぁ……そんなことだろうと思ったわよ。コイツ、ほーんとくだらない真似しかしないわね。
真「……う……うぅぅぅぅ…………」ポロポロポロ
ちょ、真!?
真「も、もうやだよぉ……怖いの嫌だって言ってるのに……さっきからずっと…………き、きっとプロデューサーは……ボクのこと、嫌いなんだ……っ!」
ち、違うわよ!コイツがバカでアホでくだらないヤツなのは元からで……アンタのことを嫌いで嫌がらせしてるとかじゃないわ!えぇ、そんなわけないわよ!!
真「……ほんと?」グスッ
ほんとほんと!神さま仏さま伊織ちゃんさまが保証するわ!だから次にいきましょうよ。ね?
真「うぅ……次こそ素敵なプレゼントがくるといいなぁ…………」
【 真ちゃん、お誕生日おめでとう!
今日は奮発してこの霊視メガネをプレゼントだ。
このメガネを掛けると霊の姿がくっきり視えるんだ。霊たちはみんな黒いオーラを放っているから一目瞭然だよ。
俺も同じメガネを持ってるけど、街には霊が蔓延ってて視てて楽しいよ。まあ、霊からもこっちの姿が見えてるからたまに襲われるのが難点かな(笑)でもそのスリルも含めて真にはこのメガネを楽しんで欲しい】
…………………………………………
真「い、伊織!どうだった!?今度のプレゼントは、変なのじゃなかった!?」
……真、アロンアルファ持ってきてくれる? このメガネ、そこで伸びてるアホの顔に張り付けとくことにするから。
へ?ね、ねぇ……そのメガネっていったい…………
いや、大丈夫よ。大丈夫だから。アンタには迷惑かけないから。だから、ね?早く、ね?
真「わ、わかったよ…………」
タッタッタッタッタッ
ったく、小学生みたいなネタを何回繰り返してんのよ。このバカは。頭の程度が少しも成長してないのね。このバカは。バカ。このバカ。
真「いっおりー!持ってきたよ!」
ん、ありがと。さ、私はコイツの顔に接着剤を塗りたくるのに忙しいから……次のメッセージ、先に読んどいてちょうだい?
真「うん……大丈夫。今度こそ……今度こそ、きっと…………
お、乙女は度胸!でりゃあ!!」