【いつも頑張ってる律子にスケジュール帳をプレゼント。色々助けてくれて、ありがとう。これ、俺とお揃いなんだ。
律子は大切な同僚だし、ライバルとして頼りにしてるし尊敬してるよ。
これからも一緒に可愛いアイドルの為に頑張ろうな!何かあったら、頼りないかもしれないけど俺にも相談してくれ。】
律子「……ありがとうございます。プロデューサー。なんだか、こう……あ、あはは…………こういうのって、ちょっとグッときちゃいますよね……本当にもう…………グスッ…………」
はぁ、なに泣いて……いいわ。本日の主役だもの。笑うのも泣くのもアンタの自由よ。好きにしなさいな。
律子「うん……ありがと…………もう少し……このまま…………」
じゃ、その間に残りのメッセージを確認しておくわねー?えっと…………
【やよい「うっうー!律子さん、お誕生日おめでとうございまーす!プレゼントに私のお気に入りのおパンツをプレゼントです!(脱ぎたてパンツ)え?大好きな人にパンツをあげると喜ばれるってプロデューサーさんに教えてもらいました」】
【律子誕生日おめでとう
いつもお疲れ様ってことでプレゼントは電マを贈ろう
これでリフレッシュ(意味深)してね!】
【律子様お誕生日おめでとうございます
ささやかですがこちらをお受け取りください
(某事務員秘蔵のやよ×いお本)】
【大人の律子にはこれをプレゼント!(つウ○マナイザー)】
……やよいって、プロデューサーのことはプロデューサーって呼ぶのよねー。ってなわけで、一番上のメッセージは…………
グシャッ
論外ね。あとで水瀬の総力をあげて、このメッセージを送ったヤツは潰してやるわ。震えて眠りなさい。
ったく……で、あとはよくわかんないオモチャと…………この本は私が検閲してから渡さなくちゃね。うん。そこはほら、ここの主役としての義務というか権利というか…………
律子「伊織、お待たせ……って、この惨状はいったい…………」
ひゃっ!?お、おかえりっ!あのね?この本は私が責任をもって処分……な、なによ。そっちはただのオモチャでしょ?
律子「まぁ、オモチャといえばオモチャだけど…………アンタも大変ね。初めての彼氏がこんな変態プロデューサーなんて、きっと苦労するわよ?い・ろ・い・ろ・とっ。」
はぁ?別に変態ってことは否定しないけど、このオモチャと何の関係が…………とりあえず、この本は後でゆっくり読もーっと。にひひっ♪
あ、ちょっと律子!どうやら次が最後のメッセージみたいよ?
律子「そ、そうね……鬼が出るか仏が出るか……いざっ!えいっ!!」
【誕生日というなら、ケーキもいいけどクーラーをガンガンかけた部屋で鍋という最高の贅沢をしようではないか!野菜や肉も一通り用意してあるから好きなだけ食べてくれ!
ああ、みんなアイドルだからね、カロリーなんかも気になるだろうけど今回用意した肉は特別だからあんまり気にしなくていいよ!
なんの肉かって?兎肉だよ!高タンパク低脂肪だから太りにくいし、豚肉や鶏肉とも違う味わいが特徴さ。本当は冬のほうが旬なんだけど…まあしょうがないな。
この兎はきちんと狩猟免許を取って、僕が狩って捌いたものだから怪しいものじゃないよ、安心して食べてくほしい。他にも僕が狩った鹿肉やボタン肉もあるからいるんだったら言ってほしい。
そして律子にプレゼント。夏に渡すモノじゃないけど、狩った兎の毛皮を縫って作った手袋だ。冬になったら使ってみてくれ。
彼らの命を使ったのだから、感謝して最後の一つまで使わないとね。
…これが日頃お世話になっている律子に対して僕ができる精いっぱいのお礼なんだ。足りなかったのならごめんな。】
律子「ほ、仏が出たぁぁぁぁあああああっ!!!」グッ
……アイドルのこんな綺麗なガッツポーズ、なかなか見れないわね。
律子「いやぁ、プロデューサー殿!アナタはやれば出来る人だって信じてましたよ!このジビエ鍋も美味しそ……はっ!?」クルッ
へ?なに……あぁ、この兎肉のこと?別にいいわよ。確かにうさちゃんは可愛くて好きだけど、それはそれ、これはこれでしょ?
私もフランスで何度も食べてるし、お気になさらずどうぞ。美味しくいただくのが最大の供養だって言うしねー。
律子「い、意外とドライなのね……って、毛皮の手袋まで…………はっっっ!!?」クルッ
だ、だから気にしなくていいって言ってるでしょ!?私、『ラビットファー』って曲まで歌ってるのよ!?そりゃ乱獲はよくないけど……コイツはひとつの命をムダにしたくないって考えなんでしょ?それなら問題ないじゃない。
あ、プロデューサー。当然血もムダにしないのよね?血は赤ワインと合わせてソースにすると美味しいんだから、一滴たりともムダにするんじゃないわよ?
律子「……他の娘たちには何の肉か教えない方がいいわね。雪歩とか絶対に卒倒して……いや、でも焼肉好きだし意外と…………」ブツブツ
ほーら、律子!今のが最後のメッセージなんだから、本日の主役として一言……バシッと締めなさ~~~いっ!!
律子「そ、そうね!こほん……今日は私のためにたくさんのプレゼント、本当に本当にほんっっっとうに!……ありがとうございました!!中にはドギツいのもありましたけど、それ以上に素敵なものをたくさんいただいちゃいましたし……今日の恩は、今後の活動でお返しするということで!……あの、これからもよろしくお願いしますね?普段は色々口うるさく言っちゃいますけど…………これでも頼りにしてるんですから。プロデューサー殿っ♪」
はー、毎回カオスを極めてるこの企画だけど……今回は特に酷か……凄かったわね。
律子「いやぁ、実際に自分が体験してみると想像以上……って、やばっ!さっさと増えたはるかさん達を回収しなくちゃ……」
ちっちゃん「めぇ……めぇ…………!」ゼエゼエ
はるかさん「かっかー♪」キャッキャッ
律子「って、いたぁ!?もしかしてアンタ……さっきのメカ春香のドッキリの後に、街中を探し回ってくれたの?」
ちっちゃん「もー…………」コクリ
律子「ち……ちっちゃぁぁぁあああんっっっ!!!ありがとうっ!!アンタって本当有能な人材……ううん、ぷち材よっ!!もうっ……大好きっ!!」ムギューッ
ちっちゃん「め゛……め゛ぇ…………」
ちょ、ちょっと!その有能なぷち材が今にも失われそうなんだけど!?元々体力のない娘なんだし、少しは加減を…………
ちっちゃん「……めぇ。」パタリコ
い゛っ!?ちょ、ちょっと!ちっちゃん!目を覚まして……ほら、プロデューサー!なにボサッとしてんのよ!さっきのジビエ鍋で、ちっちゃんの体力を回復させるわよ!!早くっ!急いでっ!!
律子「んふふふふ~♪ちっちゃ~ん、今日はお鍋やケーキがたっくさんあるから、いっぱいい~っぱい食べてね~?あ、今のは私の曲のことじゃないわよー?うふふふふっ♪」スリスリスリ
ちっちゃん「め、めぇ…………」ウスラワライ
律子っ!いい加減に離してあげなさ……あぁ、もうっ!!誰か助けてぇぇぇぇえええええっっっ!!!
律子誕生日伊織ちゃんメモ♪【06】