【律子誕生日おめでとう、これプレゼントのムーンストーンを使ったネックレス…イライラを鎮める効果があるらしいよ、律子に必要かなって思って】
律子「ありがとうございます……今ちょうどイライラしてたところだったので…………それにしてもコレ、吸い込まれるような深い色ですね。見てるだけでストレスが吸収されていくような……ねぇ、伊織はどう思う?」
私は痛いと思ってるわよ!!うぅ……絶対おでこに手の跡ついたぁ…………事務所内で悪質なイジメが横行してるって、後で週刊誌にリークしてやるんだからぁ…………!
律子「ご、ごめんってば……ほら、ストレス発散のために、このネックレスを貸してあげるから。さ、次にいきましょー!」
【律子へのプレゼントか…じゃあ、このネックレスを渡そう。そして伊織、用意しておいたけれどタイミングが外れて渡せなかった君の誕生日プレゼントにこの指輪を。サイズはあってると思うけど、合わなかったらチェーンを通してネックレスにでもしてくれ。
うん?填められているこの宝石は何かって?その宝石はラピスラズリっていうんだ。宝石言葉は健康・愛・永遠の誓い。
はは、ダイアモンドとかじゃなくてごめんな。でも、紺に染まる背景に散りばめられた金色の光がまるで夜空みたいで好きなんだ。流石に重すぎていやだ、とかだったら捨ててもいいけれど…つけてくれると、とても嬉しい。きっと似合うと思う。
…僕は多分、見ることはできないけれど。この先を往く貴女たちが、夜空に煌めく星のように。光り輝けますように。】
律子「…………」ポーッ
ちょ、ちょっと……なんか言いなさいよっ!
律子「はっ!ご、ごめん。こんな情熱的な言葉に釣り合う感謝の言葉が見つからなかったというか…………」
ふんっ。なによ。顔赤くしてデレデレしちゃって……事務所最恐の鬼軍曹も、これじゃ形無しねー?
律子「は、はぁ!?別に顔なんか赤くなってないし!っていうか、それを言うならアンタの方でしょ!?さっきから口元、緩みっぱなしなんだけど!?」
そ、そんなこと…………うぅ……だ、だって仕方ないでしょ!?こんな素敵なプレゼントを貰えるなんて思ってなくて…………ぶっちゃけキザな告白は好みじゃないけど、私だけの宝石がまたひとつ増えたっていうか…………にひひっ♪
あ、それと……アンタって案外こういう告白に弱いのね。あーあ、これじゃ真のこと笑えないわ。もうベッタベタの少女漫画思考じゃない。
律子「うぐっ……は、話は変わりますけど!プロデューサー殿?さっきの不吉な一言、聞き逃してませんからね?」
そうよ。私たちが夜空に煌めく星だとしたら、アンタはその観測者でしょ?ちゃーんと星の価値を皆に知らせるのがアンタの仕事!途中で抜け出すなんて許さないんだから!!
律子「そういうことですっ。ま、このプレゼントはありがたく頂戴しますけどねー。」
さ、律子の乙女チックな趣味がバレたところで、そろそろ次にいきましょっか。
律子「だ、だから違うって言ってるでしょ!?」
【律子、お誕生日おめでとう
なぜか伊織の極秘オ○ニー動画が消えてたから今回は小鳥のオ○ニー動画をDVDに焼いてきたよ
なんで伊織にあげたはずのチ○コ型の棒を持ってたかは知らない】
律子「……ねぇ、伊織。プロデューサー殿って、もしかして多重人格だったりする?」
いや、私も知らないけど……もしかしたらそうかもしれないわ。こんな下品で無教養なヤツが、ムーンストーンとかラピスラズリとか気の利いたプレゼントを用意できるわけないもの。
律子「そ、そうよね……とにかく、プロデューサー。このDVDはこの場で……ふんっ!」
バキッ
律子「文句なんか言わせませんからね?ったく、ほんと下品なんだから…………」
はぁ、なんだか今日一日で、ドギツい下ネタにも免疫ができちゃった気がするわ。天使な伊織ちゃんが汚された気分よ…………
律子「私も……誕生日に何かを失うなんて考えもしなかったわ…………それにしても小鳥さん……なんかアレよね。小鳥さんって……エグそうよね。」
ちょ、ばかっ!そういう話は後でコイツがいなくなってから…………ほ、ほら!段々コイツのペースに乗せられてきてるわよ!?しっかりしなさいっ!!
律子「ご、ごめん……はぁ、見たところメッセージも最終盤…………うん、しっかりしなくちゃ!さ、次よ次っ!!」
【せっかくの誕生日だからな、盛大に祝わないとね!という訳でまずはケーキ!伊織と二人で作ったぞ!味は自信があるよ。んで、これは旅行券。伊豆・下呂・別府その他全国の温泉地や観光スポットから選べるぞ、ペアチケットだから誰かと一緒に行くと良い。
それから、人生の先達として余計な小言をひとつ。アイドルも人生もいつか必ず終わりが来る。だからこそ、後悔の無いように。いつか来る終わりの日に、私はやりたいことは全てやりきったんだといえるように。そう、胸を張って言えるようになって欲しい。
これが僕の全てのプレゼントだよ。余計なお世話だったかな?年を取ると説教臭くなってしまうね、ごめんな。】
にひひっ♪というわけでぇ……律子、改めて誕生日おめでとう!本当だったらもっと良い空気の中で渡したかったんだけど……悪い空気を帳消しにするぐらい美味しいケーキだってことは保証するわよ?
律子「へぇ、これを伊織とプロデューサー殿が?ふふっ……ほんとに美味しそう。春香も顔負けの出来なんじゃない?」
ま、まーね!ただでさえ個性の少ないアイツから、もうひとつ個性を奪っちゃうかもー!
……ケーキのレシピ自体は、前に春香から教わったやつなんだけどね。律子「って、またペアチケット?そうねぇ、今度は誰と……なんだか旅行って、こういう風に悩む時間も楽しいですよね。素敵なプレゼント、ありがとうございますっ♪」
うんうん。ここまで喜んでくれるなら、私もサプライズプレゼントを用意した甲斐があったわ!でも……ちょっとアンタ、せっかくの誕生日にお説教なんて空気読めてないわよー?話長~~~い。退屈ぅ~~~。
律子「こーらっ。茶化さないの!うん……そのとおりですよね。いつか自分の足跡を振り返ったとき、自分自身に胸を張れるように……秋月律子、これからもアイドル兼プロデューサーとして、ガンガン活動しちゃいますよっ!!」
あ、終わった?それじゃ次にいっちゃいま~すっ♪
【せっかくの誕生日だからな、盛大に祝わないとね!という訳でまずはケーキを作ってみたぞ!伊織との合作だ、味は保証する。
んで、もうひとつ…歌を送ろうと思う。誕生日にあってるかどうかはわからないけれど、伊織と千早にスパルタ訓練を受けたから形にはなってるはず。まあ貴方に及ぶべくもないだろうが。
曲名は『輝ける星』『愛を込めて花束を』『小さきもの』『プラネタリウム(大塚愛バージョン)』『why,or why not』『いつも何度でも』『Last Stardust』の全七曲だ。あなたの実力には遠く及ばないだろうが、楽しんでくれたら幸いだ。】
律子「あ、今度はさっきと違うケーキね!伊織~、随分腕を上げたんじゃないの?このこの~!」
ふふーん♪まさにカンペキな伊織ちゃんならではの、カンペキなケーキよねー!美味しくてほっぺたが二つとも落ちちゃうんだから♪
……こっちは響から教わったやつなんだけど。律子「歌かぁ……ふっふっふ、プロデューサー殿?私もプロデューサーの端くれとして、採点は辛いですよー?……なーんちゃって!私のために練習してくれたんですから、それだけで大満足です!この企画が終わったら、ゆっくり聞かせてくださいね?」
ま、私と千早でダメ出ししまくって、ようやく形になったって感じね。私もティーチャーの立場として、直々に出来栄えを評価してやるわ!にひひっ♪
律子「あら、だったら千早も呼んであげなくちゃね♪
さぁ、それじゃ次のメッセージよ!」