【りっちゃん、可愛いよりっちゃん!可愛いりっちゃんのポニーテール見たいから、リボンをプレゼント!!】
律子「うわっ……なんだろう。この懐かしい感覚……そっか、これが誕生日を祝ってもらうっていうことなのね…………!」
アンタ、今日一日で失ったもの多すぎでしょ…………ほら、この感動を忘れないうちに着けてあげなさいな。
律子「ん、りょーかいっ。んしょ……っと。ど、どうですか?似合い……ますかね?」
にひひっ♪なーに照れてんのよっ!おっとめー♪
律子「もうっ!そんなからかわないのっ!……ふふっ♪」
はぁ、なんだか私もホッとするわ。これぞ誕生日企画ってやつよねー。さ、次にいくわよっ!
【律子へのプレゼントはペア旅行券をあげよう!
日ごろ激務だし、たまには旅行に行って疲れをいやしておくれ!
旅行券は二つあって、一つは奈良の松美館っていう旅館で温泉が有名らしいよ。
もうひとつは九州の冬木市っていうところで、古い外国人居留地や豊かな自然が観光資源なんだ。
ぜひゆっくり回って疲れをいやしてほしい。】
律子「お気遣いありがとうございます、プロデューサー殿♪ペア旅行券かぁ…………誕生日のお祝いがてら、あずささんに声を掛けてみようかしら。」
あーら、別に私のことを誘ってくださってもよろしくてよ?温泉や豊かな自然で思いっきり癒されて、身も心もリフレッシュしたーい!
律子「あははっ!それじゃ、今度竜宮小町でオフを作って行きましょうか。チケットのおかげで、二人分の旅費が浮くしね。」
やった!楽しみにしてま~す♪
律子「……行く前に麻雀の役ぐらいは覚えた方がいいのかしら。冬木市の方は……ま、争いごとに撒き込まれそうになったら、あずささんの力でワープしちゃえば問題ないか。」ブツブツ
律子ー?次に進むわよー?
【律子へのプレゼントとして、特大のお仕事を持ってきたぞ!
なんと年末の紅白歌合戦の出場権だ!中〇みゆきさんや石〇さゆりさんなどの強豪を差し置いて紅組のトリだ!
存分に歌ってきてくれ!】
律子「」ピキッ
あ、また眼鏡にヒビが入った。
律子「む、ムリムリムリっ!ムリですっ!!いくら何でもハードルが高すぎますって!!私みたいなヒヨッコが、そんな大御所を差し置いて……ネットは大炎上必至ですよ!?きっとあらぬ噂を立てられて、冴えない眼鏡がゴリ押しされてるってアンチがまとめサイトで大暴れして…………」
……律子、多分コイツの言ってる紅白って、私たちが毎回やってるアレよ?ほら、去年も『紅白応援V』で、私と紅白のトップバッターを務めたじゃない。
律子「へ…………?……や、やだなぁ、もうっ!プロデューサーったら、ほーんと意地が悪いんですからっ!それならそうと早く言ってくれたら……ふふんっ、任せてください!燃えるハートの赤が、今年も年末を良い意味で大炎上させちゃいますから!」キリッ
……ヘタレ。
律子「う、うっさいわね!ほら、次にいくわよ?」
【律子へは聖杯をあげよう。何でも願いを叶えてくれるぞ、好きなことを願うがいい。(叶え方が望んだ方向であるとは言っていない)】
律子「げっ!?ま、まさか旅行に行く前に撒き込まれるなんて……これは計算外だったわ…………」
なにこれ。割と年代物っぽいけど……え、今何でも願いを叶えてくれるって
律子「い、伊織っ!これはね?ちょっとオシャレなお鍋よ、お鍋。これでうどんを煮ると、格別な美味しさになるって評判なの。」
あら、いいじゃない!だったら私が、この後おうどんを茹でてあげるわ。さっき貰った海の幸もあるし……にひひっ♪今日は豪華なディナーになりそうねー♪
律子「……プロデューサー殿。夢は自分自身の手で掴み取ってこそ、ですよ?さ、次にいきましょう!」
【律子へのプレゼントか…女性が喜ぶものっていうのはよくわからなかったんだけど、店員さんのおすすめを聞いておすすめの花で花束を作ってみたんだ。どんな花だって?喜んでもらえると嬉しいな。(花束の内容・キキョウ、ピンクの胡蝶蘭、ハナミズキ、バラ、ブーゲンビリア)(花言葉はそれぞれ『永遠の愛』『あなたを愛しています』『私の思いを受けてください』『あなたを愛しています』『あなたしか見えない』)なお、プロデューサーは花言葉の意味を知らないもよう】
律子「わっ……凄い……綺麗…………」
へ、へー、アンタにしてはセンスいいじゃない。ま、私もホワイトデーに貰ったことあるけど!これと同じぐらいの立派なやつ!
律子「……プロデューサー、ありがとうございます。私、こういうの貰うの初めてで……本当に綺麗で…………えへへっ……♪」
むぅ……ちょっとー!なにイチャイチャしてるわけ?アンタたち、この私の存在を忘れてるわけじゃないでしょうねー!?
律子「あははっ!ごめんごめん。彼女さんの前で、ちょっと配慮がなかったかしら。」
べ、別にそういうわけじゃ……まぁ……ちょっとぐらいなら貸してやるわよ…………
律子「ん、ありがとっ!……プロデューサー殿の愛情、確かにいただきました。これからも同じプロデューサーとして、仲間として……よろしくお願いしますっ♪」
あ、愛情!?なにそれ!もしかしてこの花束って、そういう意味…………ちょ、ちょっとアンタ!なに公然と浮気してるわけ!?説明しなさいよっ!!えぇっ!?
律子「ま、雑学ってこういう時に役立つのよねー。ほらほら、プロデューサー殿も本当に意味を理解してないようだから、今日はこの辺で勘弁してあげなさい?」
ふんっ。あとできっちり追及してやるんだから。ほら、次よ次っ!
【律子、誕生日おめでとう!プレゼントに「伊織のおでこぺちぺち券」をあげよう!
疲れた時に軽くぺちぺち、ストレス解消にハリソンでぺちぺち、きっと癒されるぞ。】
律子「んふっ……あ、ありがとうございます…………ありがたく使わせてもらいます……んふっ…………♪」ペチペチ
ぺ、ぺちぺちすんなっ!そこは聖域なのよ!?気安く触っていいところじゃ……もーっ!さ~わ~る~な~~~っ!!
律子「……これ、本当に癒されるわね。それじゃ、このまま次のメッセージに…………」
【床に落ちてた縮れ毛をかき集めて一本の筆を作ったよ。名付けて陰毛筆。
律子の誕生日プレゼントにあげるね。もちろん毛は念入りに洗ってあるし俺や社長の毛が混じらないように慎重に拾ったから安心して。】
律子「……………………」
ベチベチベチベチベチベチベチッ
痛い痛い痛いっ!ちょ、ちょっと!!跡残るっ!!跡残っちゃうからっ!!
律子「……これは着払いでご実家の方に郵送させていただきますね?親御さん、息子さんのあまりの成長に涙しちゃったりして!さぞお喜びになると思いますよっ♪」
ちょ、ほんと痛いって!
とりあえず次っ!次に進むわよ!?