【フライングは間違いなく俺だわ。仕方ないね。ちーちゃんは可愛いし綺麗だし、可憐だし美人だし。スレンダーだし、スタイル良いし、歌上手いし、声綺麗だし可愛いし。改めて誕生日おめでとう】
え、ごめん。何か言った?悪いけど聞こえなかったから、もう一回言ってちょうだい。
千早「も、もう遅いわよぉっ!!こ、ここ、こんな……ぷ、プロデューサー!?からかうのもいい加減にしてくださいっ!!こんなに私をイジめて楽しいですかっ!?こんな…………くっ!」
まぁまぁ、落ち着きなさいよ。ちーちゃん。
千早「ち、ちーちゃんって呼ばないで!その……い、嫌ではないけど恥ずかしいのっ!うぅ……こっち見ないでぇ…………」
顔真っ赤だし、涙目になってきてるし……アンタ、褒められるの慣れてなさすぎでしょ。アイドルなんだから、こんなの『ありがとうございま~す♪千早、嬉しいっ♡』とか言っとけばいいのに。それぐらいの対応、ちょちょいのちょいだわ。
千早「そ、そんな器用なこと出来ないからこうなってるんじゃない……そんな、可愛いなんてお世辞でも……うぅ…………」
あら、でも事実しか言われてないと思うわよ?アンタって美人系の顔してるし、今さら歌の上手さとか声の綺麗さは言うまでもないしね。
千早「み、水瀬さん……その……そういうのはいいから、そろそろ次のメッセージに…………」
それからスタイルよね。アンタはコンプレックスに感じてるみたいだけど、コイツの言うとおりスラッとしたスレンダー体型って普通に憧れるわよ?背も高いし足も長いし……ちょっと分けてほしいぐらいね。
千早「水瀬さん……もう本当に…………お願いだから…………」
この私が認めるわ。アンタ、紛れもなく正真正銘の美少女よ。いや、美人って言った方がいいのかしら……プロデューサー、アンタはどっちが
千早「水瀬さんっ!!!」きゃっ!?ちょ、ちょっと!いきなり大声出すんじゃないわよっ!アンタ、自分の肺活量を考えなさいよね!吹き飛ばされるかと思ったじゃない!!
千早「だ、だって……あんまり二人で褒めてくれるから……は、恥ずかしくて…………」
……本当に恥ずかしいだけ?
千早「……少し嬉しいかも。」じゃあほら、熱いメッセージを贈ってくれたコイツに、一言ぐらいサービスしてやんなさい!
トンッ
千早「きゃっ!え、えっと……プロデューサー。本当に……その…………あ、ありがとうございます。私には勿体ないお言葉ばかりでしたが……い、いつかその評価に実力が伴うよう努力します!ですから……こ、これからもプロデュース!よろしくお願いいたします!!」
はい、よく出来ました~♪ぱちぱちぱち~☆
千早「うぅ……もう萩原さんと一緒に埋まってしまいたい…………」
ほらほら。まだメッセージはあるんだから、穴に埋まってる暇なんかないわよ?えーと、なになに…………
【千早、誕生日おめでとう!プレゼントは伊織……じゃなくて、あずさ、美希、貴音、三人で千早を癒してやってくれ。】
千早「今、水瀬さんをプレゼントしてくださると言いましたか?」スクッ
言ってない!言ってないから、黙ってそこに座ってなさい!
千早「ふふふっ……今日は散々からかわれましたから…………私にも色々と考えが……ふふふふふっ♪」
怖っ!?な、なんで誕生日を祝ってやって、恨まれないといけないのよっ!ったく……ん?あずさと貴音と美希で千早を癒せ?これっていったいどういう人選…………あっ。
千早「その三人が祝ってくれるなら……私の目の前で『I'm so free!』を歌ってくれたら嬉しいわね。あの聞き心地の良い言葉の連なりとハーモニー……きっと最高にリラックスできそうだもの。」
そ、それはいいアイデアねっ!そこに紅茶とクッキーなんかあれば、とっても優雅な時間を過ごせそうだわ!うんっ!
千早「ふふっ……後で三人にお願いしてみようかしら。プロデューサー、嬉しいご提案をありがとうございます♪」
……ねぇ、アンタ。さっきの人選ってまさか…………違うでしょうね?ちょっと、目合わせなさいよ。こら。千早「……?二人とも、どうかした……」
な、なんでもないわっ!
さぁ、張り切って次にいくわよっ!!