もうっ！プロデューサーさんったら……なんで私のクッキー、食べてくれないんですか？そんなにビクビクしないでも、今日は塩と砂糖を間違えてたりしませんよぅ！

……赤いのはアレです。見た目が綺麗になるように、すこーしだけ色をつけてみたんです。えへへ、綺麗だと思いませんか？私のイメージカラーの赤ですよ！赤っ♪


あぁ、これですか？ちょっと調理中に指を切っちゃって……だから絆創膏を貼ってるだけです。んふふっ……心配してくれてるんですか？もうっ！プロデューサーさんったら、ほーんと優しいんだから♪


ささっ！おしゃべりはこれぐらいにして、私の特製クッキーを召し上がれ♪愛情たっぷり、お砂糖もたっぷりですよ！美味しすぎて、ほっぺが落ちちゃうかも……なーんて♪



……いらない？いやいや！遠慮なんて今さら…………本当にいらないんですか？

うぅ……そうですか…………食べてくれないんですか…………

















え、なんでですか？



私、一生懸命作ったんですよ？大好きで大好きの大好きなプロデューサーさんのために、“愛情”をたっぷり注いで、身を削って作ったんですよ？それを食べてくれないのはおかしくないですか？私を私が私のプロデューサーさんなら、ありがとう春香嬉しいよ美味しいよって笑いながら食べてくれるはずなんですはずですよはずですから。え、まさかプロデューサーさんってプロデューサーさんじゃないんですか？見た目だけ一緒の偽物、なーんて冗談ですよう。私がプロデューサーさんのことを見間違えるわけないですもん。24時間四六時中年中無休でプロデューサーさんのことを見てる私が間違えるわけないですよ。当たり前じゃないですか。そんなこといちいち聞かないでくださいよ。失礼ですよ。ほら、早くクッキーを食べてください。私の愛情がたっぷり入ったクッキーを食べて、私とひとつになりましょうよ。もうほんと美味しいんですからこのクッキー。春香ブランドの春香印の春香味のクッキーですもん美味しいに決まってますよだって言ってくれたじゃないですか初めて会った時に私にむかってほほえんで今さら忘れたなんて言わせませんからほら覚えてるでしょ食べてくださいよほら食べさせてあげるから美味しいでしょ美味しいですよ美味しいに決まってますよなんで言ってくれないんですかいつもみたいに美味しいよって大好きだよって愛してるよって言ってくれないんですかねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇっ！！！？










……運命の出会いを信じてる？って、言ってくれたじゃないですか。もちろん、信じてますよ。

はい、もうひとつどうぞっ！あーん♪