ん……ん゛ぁぁぁああああ~~~っ!
いやぁ、やーっぱ徹夜は体に堪えますねぇ。今、体からヤバい音しましたもん。もーバキバキバキィって、背中や肩甲骨の当たりから……はー、つっかれたー。
でも、これでようやく一段落って感じよね。プロデューサー殿、ほんとお疲れさまでした。とりあえず今日は気力で乗り切って、お互い早めに退勤しましょう?
……って、プロデューサー?プーロデューサー!聞いてますかー?
ボーッとするのもムリないけど、さすがに無視されたら辛いですよー?おーい!……へ?メガネ、ですか?…………別にいいですけど。ほいっ。
ヒョイッ
うわっ……ちょ、ちょっと!慎重に扱ってくださいよ!?フレーム外に開いてるし……プロデューサーの頭の方が私より大きいんですからね?
……あはっ♪やっぱ視界、グラつきますか?まぁ自慢じゃないですけど、結構度強いですからね!寝不足の体には辛いかも…………あははははっ♪
ほーらっ。いい加減ムリしないで、そろそろ返してください。それがないと、私も落ち着かないんですから。今じゃ体の一部みたいな感じで…………へ?
……メガネを掛けてない姿もアリだなって…………な、ナシナシ!そんなの、ナシに決まってるでしょ!?こんな姿、アナタぐらいにしか見せらんないわよ!!
ただでさえパッとしない私のルックスが、これを外すと余計凡庸に……こちとらメガネアイドルっていう魔法ありきで、顔の良いヤツらと戦ってるんですっ!そんな自ら魔法を解くようなマネ、敗退行為もいいとこなんですけど!?
まったく、どうやらまだボーッとしてるみたいね……ほらっ。シャワー浴びてる間にコーヒー煎れといてあげるから、早くシャッキリしてください!思いっきり苦いやつ、こしらえときますからっ!!
メガネを貸して【秋月律子】