それはねぇ……私がアンタのこと、すっごく信頼してるってこと。

粉々になったギリギリ義理チョコも、彼女として初めてあげた本命チョコも……美味しいよって食べてくれるアンタが…………私は好き。大好き。

アンタがプロデューサーになってくれて、騎士になってくれて……パートナーになってくれて、本当によかったなって…………心の底からそう思うの。



ねぇ、プロデューサー。メインディッシュの後には、甘くて蕩けるようなドルチェを食べたくない?

……そもそもメインディッシュが甘かった?ふふっ、もうっ。そういうことじゃなくてぇ…………





ギュウッ





私とチョコよりも甘ぁい時間を過ごしたくないかって……そういうこーとっ♡

……やんっ♪ちょ、こーらー。触り方やらしいー♪もー、がっつくの禁止よ、禁止ー!もっと優しく丁寧に……一枚一枚ラッピングを剥がすように、ね?



にひひっ♪それじゃ思う存分二人きりで、いっぱい愛を深め合いましょっか……だって今日は、カップルにとって特別な日でしょ?

……ハッピーバレンタイン♪プロデューサー♪



【その後、俺たちは最高に甘いドルチェを堪能した。前菜、メインディッシュ、そしてドルチェ。可愛い一流シェフのフルコースに、俺が一晩かけてテロンテロンに溶かされてしまったことは言うまでもない……色々と。】

パーフェクトコミュニケーション
バレンタイン202209