ちょ……空気読みなさいよ!バカ律子っ!今せっかく…………

律子「はいはーい。いくらカップルとはいえ、事務所でイチャイチャするのは控えなさいよねー?プロデューサー殿、特にアナタは大人なんですから。ちゃんと伊織を嗜めてあげなくちゃダメでしょ?まったくもうっ。」

だ、誰もイチャイチャなんかしてないわよ!なに!?バレンタインデーにチョコをあげることが、そんなにいけないわけ!?

律子「誰もそんなこと言ってないわよ。私はただ、事務所にいる時間ぐらいは仕事を優先させなさいって言ってるだーけっ。」

そんなもんわかって……へ?



律子「……その様子だと本気で抜けてたみたいね。Xsのバレンタイントークイベント、そろそろ移動しなくちゃ間に合わないわよ?」

う……うぐぐぐぐぐ…………

律子「はぁ、最近少しは仕事に真面目になってきたかと思ったら……恋は盲目って言うけど、仕事にまで盲目になられたんじゃ」

あーーーーーっ!もう、うるさいうるさいうるさ~~~いっ!!そんな嫌みったらしい言い方しなくたって、もう十分思い出したわよ!!

プロデューサー!そのチョコ、後でちゃんと私の手で渡すからっ!それまで手をつけるんじゃないわよ!?じゃないと来年以降もず~~~っと“おあずけ”しちゃうんだからね!?

おとなしく“待て”して待ってなさい!いい!?“待て”よ!?“待て”っ!!ステイッ!!





律子「伊織っ!いい加減に準備しなさい!!もう雪歩たちは車に乗って、今アンタ待ちなんだからね!?」

わかってるわよ!ばかっ!このばかっ!!


そ、それじゃプロデューサー!ぜっっったいに待ってなさいよね!!?





【おつかれ。今日もよく頑張ったな。】
バレンタイン202205