っ！！な、なによっ！！アンタなんかに言われなくたって、私だって……私だってねぇ！！



……私だって、アンタに食べてほしかったわよ。一生懸命時間をかけて、心を込めて……美味しいって言ってもらえるかな、喜んでくれるかなって…………そう思って作ったんだもの。寝る前もバカみたいに期待しちゃって…………それなのに……こんなことに……なっちゃって…………



……もういい。ほら、ここに他のチョコ置いておくから。あとは勝手に食べて、皆にも適当に渡しておいてちょうだい。



それと……その変なもん、さっさと処分しておいて！目障りなのっ！！割れたチョコレートなんて……そんな出来損ない、見たくもないわっ！！

【伊織はそう吐き捨てると仮眠室に閉じ籠り、中からすすり泣く声が絶えず聞こえてきた。この割れたチョコレート、俺の好みの味だ……あとで感想を言ってやらないとな。】

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