美希「ここからはミキのオフショットをファンの皆にお届けしちゃうよ?パフェを食べながらウィンドウショッピングしたりー、プリクラをデコって盛っちゃったりー……どうどう?ミキ、すっごく可愛いでしょ♪」
ま、顔だけはいいもんね。顔だけは……だからこうやってナンパにも引っ掛かるのよ。ふんっ。
美希「ほーんと迷惑だよねー。せっかくオフを満喫してるんだから、邪魔しないでってカンジ!だからテキトーに流して、あとはワンちゃんや学校の友達とおしゃべりしてたの。」
え、あの黒ギャルっぽいのって学校の友達なわけ?金髪だの黒ギャルだの、アンタの中学校の風紀はどうなってんのよ…………
美希「けっこーユルユルだからね、ミキの学校。でも良い子なんだよ?ミキもこの子もたまに変な誤解受けちゃうけど、普通の女の子だしねー。」
ふーん……アンタが普通って言っちゃったら、春香の顔が青くなりそうね。
美希「青は千早さんだよ?春香は青じゃなくて赤なの。んで、この後は本屋さんに行ってー……あ、そうそう!この時ね?前にあずさと真クンとやった結婚雑誌モデルのお仕事、あれの特集記事を見つけたの!もうテンション上がっちゃって……なのに、でこちゃんのせいでまたテンション急降下なの。まるでジェットコースターみたいねー。」ジトーッ
な、なに『My Best Friend』の歌詞を引用してんのよ……っていうか、仕方ないでしょ?この時の竜宮小町、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったんだから。雑誌の表紙ぐらい普通に飾るわよ。
美希「それでも、ヤ!この時は竜宮小町のことを一番見たくなかったんだもん!それもこれも、ぜーんぶプロデューサーのせいってカンジ!」

いや、開き直ってんじゃないわよ。アンタだって勝手に早合点した挙げ句、ふてくされてレッスンをボイコットしてるんだから……同罪よ。同罪。
美希「むむむ……でこちゃんはいったいどっちの味方なの!?はっきりしてほしいな!」
そうねぇ……ま、強いて言えばバカの敵ってところかしらね。にひひっ♪
美希「ふんだっ!でこちゃんのいじわるー!べーっ!!……新しい衣装が届いたってメールがきた時はちょっとウキってしちゃったけど、それでも裏切り者のプロデューサーに返すメールなんかないよ!
早く次のシーンに進むのっ!」