アクアリウム専門店ねぇ……また随分マニアックな時間の潰し方だこと。

美希「えっと!この時のミキはすっごく傷ついてたから、ゆらゆら泳ぐお魚さんに癒されたかったの!だからお魚屋さんに寄ったんだって思うな!」

お魚屋さんじゃなくてアクアリウム専門店……っていうかアンタ、なんでいきなりシャキシャキし出したわけ?さっきまでとは別人じゃない。

美希「もちろん、この頃からいっぱい成長したミキを千早さんに見てもらうために決まってるの!そして、この時にボーラクしたミキの株を取り戻すんだ!さぁ、でこちゃん。何だって聞いてくれていいよっ!」キリッ

……ま、こっちからすれば進行しやすいからいいんだけど。

それで、ボーッと過ごしてた美希のところにプロデューサーから電話が入るわけ。中身はまぁ……想像どおりって感じよね。早く戻ってこいとか、皆に迷惑かけるのかとか。

美希「この時のプロデューサーは、ミキの純情な乙女心を少しも理解してなかったって思いました!だからミキはとっても悲しくなって、もうぜ~んぶやる気がなくなっちゃったって思いました!まるっ!」

な、なんか作文を読み上げる小学生みたいな喋り方ね……まぁでも、これに関してはアンタの言い分にも一理あるわ。

確かにプロデューサーの言うことは正論だけど、物には言い方ってもんがあるのよ。こんな頭ごなしに叱りつけるような物言いじゃ、反発されたって当然でしょ。

美希「ね!ね!プロデューサー、酷いよねっ!もう頭にきちゃって、ブチって電話を切ってやったの。着拒しなかっただけでも褒めてほしいな!」





ほら、やっぱり小鳥にたしためられてるじゃない。やっぱりこういう時の小鳥って頼りになるわよね。事務所のお姉さんポジションというか、歳上の貫禄というか…………

美希「さっすがは小鳥なの!もう乙女って歳じゃないけど元乙女だから、ミキの複雑な乙女心をちゃーんとわかってくれてるって思うな♪」

や、やめなさいよ……そんな庇ってくれた人を後ろから刺すような発言…………

美希「え、なにが?やっぱり小鳥は頼りになるなーって言ってるだけだよ?」キョトン

いや、その……まぁいいわ。私には関係ないことだしね。小鳥ー、見てるー?悪気はないから、あんまり傷つかないでねー?

美希「変なでこちゃん……それじゃ、次のシーンにいってみるのー!
アニマス1204