その後のボーカルレッスンでは、春香と真美が苦戦してたわね。ま、お互い結構声の主張は激しい方……って、また春香!?ったく、しっかりしなさいよね!リーダー?
律子「まぁ最初の勉強の話でもそうだったけど、春香は決して要領の良い娘じゃないからね。それを努力でカバーするタイプっていうか……努力を努力って感じさせない明るさや、周囲に気を配れる視野の広さこそが春香の強みだと思うわ。」
ふーん、さすがはプロデューサー。冷静な分析だこと。あ、ほら。噂をすれば、疲れた皆に春香がキャンディーを配ってるわよ。これも気配り……なんかあれね、大阪のおばちゃんってこんな感じなのかしら。
律子「そ、その例えはどうなのよ…………はぁ、こうやって試験勉強のことを話してるのを聞くと、この娘たちもプロとはいえ、まだ10代の学生なんだなって実感するわ。勉強とアイドルの両立……私も去年までそうだったけど、なかなかキツいのよねぇ。」
しかもアンタなんか、それにプロデューサー業の勉強までしてたわけでしょ?ほーんとお疲れ様って感じよ。
あ、ほらほら!やよいが私のこと話してくれてるっ!私から勉強を教えてもらってるって…………にひひっ♪そうなのよ。私ってば皆に優しくて……さすがは天使ね!私のいいところを、ちゃーんとわかってくれてるもの♪
律子「でも皆、ちょっと微妙な顔して…………ぷっ!」

律子「む、昔からくしゃみ一回は悪い噂って言うけど…………割と当たるもんなのね……ぷくく♪」
むぅ……ふ、ふんっ!どいつもコイツも、ほんと感性が鈍いわねっ。やっぱり最後に信じられるのは、天使かつ親友のやよいだけよ!後はダメダメアイドルばっかりだわ!
律子「ま、悪口ってわけでもないしいいじゃない。
んで、次のシーンはっと…………」