さて、いきなり手を握りあってる二人だけど……別にドラマチックなことは何にもないのよ。単に勉強苦手な二人が、定期テストを頑張ろうって励まし合ってるだけね。

律子「うーん……二人とも真面目なんだけど、なかなか成績に結びつかないのよね。ああいうのはコツさえ掴めば、割とすぐ結果に結びつくもんなんだけど。」

ま、二人とも要領悪いからね。ふーん、この日は響がやよいの勉強を見てやってたんだ。私がいたら、もっと手取り足取り優しく教えてやったのに……ざーんねん。

だって私が去年やったことを習ってるわけでしょ?どこで躓きやすいとか、どこが面倒くさいとかよく覚えてるもの。

律子「……そういえばアンタ、入社当時は勉強さっぱりだったわよね。連立方程式がわからないってヒステリー起こして、事務所の壁をゲシゲシと蹴飛ばしてた姿……今でもハッキリと思い出せるわ。」

うぐっ……そ、そんなの昔の話でしょ!?元々地頭は良かったから、ちょっとやる気を出したらすぐ成績が伸びたもの!全てはやよいに勉強を教えてあげたい一心で…………あ。

律子「ははーん、なるほどねぇ。努力嫌いなアンタが妙に張り切ってたと思えば…………まぁ友達思いだこと。」

だ、だって!勉強中のやよいってすっごく可愛いのよ!?そりゃ普段から可愛いけど、うんうん唸って涙目になって、いつもとひと味違う違う可愛さというか…………

ほ、ほら!これを見てみなさいよ!





律子「あー……確かに。こりゃアンタも目の色変えて勉強するわ。ほーんと別人みたいな成績になったもんね。」

でっしょー!?こんな天使のためなら、大嫌いな数学もチョロいもんよ♪

あら?なんかプロデューサーのヤツ、騒がしいわね。いったい何が…………って、それは次のシーンのお楽しみよっ!にひひっ♪
アニマス1102