やよいの応援で、皆の諦めムードが一瞬でなくなったのよ。もう顔をぐちゃぐちゃにして、声を枯らしながら叫んでて…………当然アンタにも聞こえてたでしょ?
真「もちろんっ!やよいのこの応援で、折れかけてた気持ちを立て直せたからね。それに皆の声援もどんどん大きくなってきて……心が熱く燃えていくのを感じたんだ。当然、伊織の声もばっちり聞こえてたよ?」
ふ、ふんっ!皆が声を出してるんだから、私だけ澄ましてるわけにいかないでしょ?でも……この時のアンタ、ちょっぴりカッコよかったわ。うん。
真「へへっ……ありがとっ♪いやぁ、でもこの辺からあんまり覚えてないんだよなぁ。もう気持ちだけで走ってたというか、右膝のこともすっかり忘れてたし…………目の前のひかりを抜くことしか考えてなかった気がするよ。でも、その甲斐あって…………」

真「僅かに胸差で!胸差で大逆転!へへっ♪これもバストアップの効果かも……♪」
へぇ、それじゃたった2センチの勝利だったわけね!はぁ、危ない危ない。
真「ぐっ……そうやってまたからかって…………ま、いいや。なんだかスカッとしたしね!」
ふふっ……ほーんと単純なヤツ♪それで、めでたく765プロがアイドル部門優勝!空気を読まないなんて言われたけど……こーんな美少女軍団がトップなんて、最高に空気読んでると思わない?思うでしょ?思いなさいよっ!
んで、肝心の優勝トロフィーだけど……こんな重いもの、か弱い私には似合わないわよね。だから……真に譲ってやったのよ。ま、まぁ……今日のMVPではあるし…………
真「へへっ……伊織ってば、ほーんと素直じゃないんだから♪でも、このトロフィーはボクよりも……ボクに力をくれた、この娘の方が相応しいよね。そう思わない?」
ま、さながら裏MVPってとこかしら!にひひっ♪