最後の競技は事務所対抗リレーだったんだけど……エースの真が負傷したことで、リレーでの逆転が難しくなったのよね。そしたらやよい、急に泣き出しちゃって…………

真「やよい、ずっと自分のことを責めてたんだろうね……足手まといなんて、そんなわけないのに…………!」

本当よ。やよいは普通に運動できる方だし、さっきの転んだのもやよいのせいじゃないわ。それなのに……

でも、この時のやよいの涙が、皆の心をひとつにしたのよね。765プロは新幹少女なんかに、こだまプロなんかに絶対に負けないって!

真「うん。ボクもこれで出場を決めたんだ。そんな卑怯な手を使ってくるヤツらなんかに負けてやるもんか……って思ったら、自然と力が湧いてきたんだよね。」

さ、天使のおかげで皆が団結したところで次のシーンに…………あ。





真「新幹少女のプロデューサー、ウチのプロデューサーに八百長を持ち掛けるなんて……ふ、ふざけるなっ!業界のルールなんか知らないけど、そんな汚い手にウチは絶対屈しな……って、伊織?」

……ちっ。こんなところ、わざわざ流さなくたっていいのに。えぇ、そうよ。こだまプロの親会社のこだまコーポレーションの筆頭株主は水瀬グループ。つまり、私の実家よ。だから、これ以上変なことしたら……って脅してやったの。

要は親の七光で、権力をチラつかせたわけ。普段はあれだけ家に頼りたくないとか偉そうに言っておきながら……ね。ふんっ。笑いたかったら笑いなさいよ。

真「……つまり自分がやりたくないことをやってまで、765プロを守ってくれたわけでしょ?」

さぁね。ムカついたから、ちょっと一泡吹かせてやろうと思っただけよ。こんな汚いヤツらでも、あることないこと後で吹聴されたら困るじゃない。

真「あのさ、さっき性格悪いって言ったの……撤回するよ。伊織、ありがとう!!」

……はんっ。撤回するの遅いっての。ほら、次が最後の競技よ。765プロ……ファイトーーー♪
アニマス1008