真「正直この時は竜宮小町との差を見せつけられて落ち込んじゃったけど……春香が皆を励ましてくれたんだ。まずはこの運動会を頑張ろうって。そしたら皆もやる気がメラメラ燃えてきちゃってさ!」
ふーん……ま、春香はそういうの担当だもんね。そうよ。アンタたちだって素材はいいんだから、この運動会をきっかけにアピールしまくればいいじゃない。
私たちだって……三人だけ売れたってつまんないわよ。ばかっ。
真「伊織……その、さっきはごめんね?突っ掛かるような言い方しちゃって…………」
あ、謝ってんじゃないわよっ!そんな風に言われたら調子狂うでしょ?私こそちょっと言い過ぎたかもだし…………
え、えっと……そ、それで!?春香の一言で皆が頑張りだしたのよね?ふんふん……あ、美希は1着を取ったのね。
真「そうそう。美希は元々運動神経いいからね。しかもこの運動会に向けて、ボクとトレーニングを積みまくってたから……もうコンディションはバッチリさ!」
あぁ、そういえばアイツ、この時期にボヤいてたわよ?『真クンと一緒にいられるのは嬉しいけど、あのトレーニングは正直キツすぎるの……最早ゴーモンなの…………』ってね。
真「そう?普通にトレーニングしただけなんだけどなぁ。」
アンタの普通は他の人の普通と違うのっ!……ま、アイツって変に小器用だけど、スタミナだけは微妙だしね。アイドルとしてのステップアップには役立ったんじゃないかしら。
んで、2着のアイドルは…………

うわっ、なによコイツ。つばめだかすずめだか知らないけど、ちょっとぶりっ子しすぎでしょ。あざとすぎて引くんだけど。
真「新幹少女ってこの頃から売れっ子だったもんねー。っていうか、伊織がそれ言う?」
は?どういう意味よ。まるで私がぶりっ子みたいな言い方じゃない。
真「…………え?」
いや、私のは違うでしょ?確かにアイドルはあざといぐらいが調度いいと思うけど、コイツのは下品なあざとさじゃない。私のキュートかつ品のあるあざとさとは全然別物よ。別物。
真「あー、うん…………
つ、次に行きましょっか!次に!」
な、なによ……変なヤツ。ま、私の可愛い論は高尚すぎて、アンタにはまだ早かったかもねー?ふんだっ。