あずさはパン食い競走に出場したのよね。元々足も遅いし、パンも味わって食べてたから断トツでビリだったけど……あれよね。ある意味あれは一番だったわよね。
真「うん……凄かったよね。もうばるんばるんって感じで、胸だけ違う生き物みたいな動きしてたし…………ねぇ、ボクたちもいつかあんな風になれると思う……?」
……こ、ここからよ!私たちはまだまだここから成長するんだからっ!
あ、そうそう。あずさはコメントでも笑いをとって、結局一位の娘より俄然目立ってたのよ。うんうん。流石はあずさよね。そうなのよ。確かに結果も大切だけど、アイドルとしてこうやって爪痕を残すことも考えなくちゃ。
ただ転んで失格になった私たちとは違……あーーーっ!お、思い出したわっ!!ちょっと、やっぱりさっきの二人三脚の話だけど、アンタが悪いに決まってんでしょ!?逆ギレしてんじゃないわよっ!!
真「二人三脚……あ、そうだよっ!伊織がモタモタしてるから負けたやつの話だろ!?何がペース配分なのさ!最初からず~っと先頭を走って抜かれなきゃ一位確定なのにっ!!」
だからっ!脳筋のアンタと違って私は策略を練って……あ、もういいわ。ほら、こっちの私たちも喧嘩を中断したみたいですもの。ね、真ちゃん。お互い仲良くやりましょう?にひひっ♪
真「い、いきなり何だよ。気持ち悪いな……えっと、この時って確か…………あーーーっ!!」

真「ちょっと!この時のイヤミな態度はなんなのさっ!!何が『お仕事の打ち合わせが入っちゃったからごめんなさぁい!あー、いそがしいそがし。』だよっ!ほんっと性格悪いよねっ!!」
あらぁ?事実を言っただけなのに、何をそんなに怒って……あ、ごめんなさぁい!この時の真ちゃんって、ぜ~んぜんお仕事なかったんだっけ?それを私ったら……うふふっ♪こらっ!ドジな私っ!ダメでしょっ!?
真「くぅ……!た、確かにこの時の竜宮小町、昼から単独でステージも任せられるぐらい売れっ子になってきてたけど…………」
ふふんっ♪そもそもこの運動会に参加できたのも、私たち竜宮小町の活躍あってこそでしょ?それを感謝されこそ、まさか喧嘩を売られるなんて……やーん!伊織、怖~~~いっ♪
真「ぐぬぬぬぬっ……で、でもっ!今だったら負けないもんね!ボクだって十分売れっ子になってきたし、今なら竜宮小町にだって、伊織にだって勝ってみせるさ!」
あーら、私はこ・の・と・き・のっ!話をしてるんだけど?ついでに今やってもワンサイドゲームでぎゃふんって言わせてやるわよ。ほら、言ってみなさいよ。ぎゃふんって。ほらほら、Repeat after me?ぎゃ・ふ・ん♪
真「むっかーーー!!ほんっとムカつくよね!伊織って!!」
にひひっ♪この世界、売れたら官軍なのよっ!はー、気分いいっ。
それじゃ、次にいきましょー♪