この日は年に一度の芸能事務所対抗の大運動会!各部門ごとにナンバーワンを決めるんだけど、私たち765プロはアイドル部門に参加したわけ。これも竜宮小町の大活躍のおかげよっ!
真「いやぁ、この時はボク、もう前日からワクワクが止まらなくてさぁ……運動神経には割と自信があるし、ここで大活躍して765プロここにアリ!ってところをアピール出来たらなって。へへっ♪」
ま、アンタの数少ない長所だもの。しっかり馬車馬のように働かなくちゃねー♪……って、ちょっと!いきなり二人三脚でコケてるじゃない!私の足を引っ張らないでよね!?
真「はぁっ!?この時は伊織がモタモタしてるから、足がもつれて転んじゃったんだろ!?ボクはもっと速く走りたかったのに!」
あれは戦術上の駆け引きなのっ!油断させたところを一気に追い抜こうとしてたのに……脳筋のアンタのせいで計画が台無しよっ!ペース配分ぐらい考えなさいよね!?このばかっ!!
真「ふんっ!そんなまどろっこしいことしないでも、最初から最後まで独走すればいいじゃないか。伊織も意外とバカだよねっ!」
は……はぁぁぁぁあああああっっっ!!?あ、ああ、アンタにバカって言われるなんて……きーーーっ!!こんな屈辱的なことはないわっ!!
そもそもアンタのペースに合わせられるヤツなんて響ぐらいしかいないわよっ!皆アンタたちと違って頭を軽量化してないの。おわかり!?
真「むっか~~~!なんだよっ!その言い方はっ!!」
なによっ!悪いのはアンタじゃない!!……って、そういえば響はこの時…………ぷっ!
真「な、なんだよ。いきなり笑って……ぷふっ!」

そ、そうだったわ……この時コイツら、小麦粉の中に顔を入れて飴玉探してて…………た、貴音……ただでさえ色白なのに……くくくっ…………♪
真「た、貴音、ほんと凄かったよね…………響は全然見つけられなかったのに、躊躇なく顔を小麦粉に突っ込んだと思ったらすぐに飴玉を頬張って……ふふっ…………♪」
はぁ……ま、流石は仲良しコンビってとこよね。響の脚力と貴音の食欲が掴んだ一番って感じじゃないかしら…………ん?その前って何の話をしてたんだっけ?
真「えーと……なんだっけ。ま、多分たいしたことじゃないはずだよ!
気にしないで次にいこう?」