亜美「さて、本当は怖い高槻家を堪能したところで……続いての容疑者は765プロのハンサム担当!まこちん!」
真美「屋上への階段を上りながら、甘いとかほろ苦いって呟いてたんだよね。これはプリンのことで間違いないっしょ→!」
真ねぇ……確かに貴音に隠れて目立たないけど、アイツって普通に大食いだもんね。食べようと思えば、あれぐらいの量もペロリかもしれないわ。
亜美「ところが、今度も狙いは大外れ!自作の歌詞をぶつぶつ呟いてただけなんだって。」
甘い囁きとか、ほろ苦い思い出とか……はぁ、ありきたりねぇ。これだったら私の方が上手く作詞できるわよ。
……ま、まぁお仕事で挑戦したら、全部書き直し食らったことあるけど…………今だったら余裕よ!余裕!
真美「いおりん、その時スタジオで『こんな屈辱初めてよっ!アイドルなんて辞めてやる~っ!』って騒いで大変だったんでしょ?兄ちゃんから聞いたことあるよん。」
……………………
亜美「む、無言でブース外の兄ちゃんを睨むのやめよーよ……ほら、収録中は喋んなきゃっしょ?」
真美「え、えーと……あっ!でもでもっ!まこちんは空振りだったけど、重要な証言をゲットしたんだ!なんと、ゆきぴょんがプリンのことでいおりんを探してたんだって!」
……へぇ、それで?
亜美「そ、そんでね!?じゃあもうゆきぴょんが犯人で確定じゃん!って思ってたんだけど……事務所から叫び声が聞こえてきて…………」

真美「な、なんと給湯室でゆきぴょんが倒れてたんだYO!これは犯人の仕業に間違いないっしょ→!」
亜美「しかもうわ言で『ひび』って何度も……これはもしかして…………犯人はひびきん!?」チラッ
真美「そ、そんな……あのアホの娘のひびきんが、こんな大それたことを…………」チラッチラッ
……ごめん。ちょっとブース抜けるわ。すぐに戻ってくるから、進行頼むわよ。
スタスタスタスタ……バタンッ!!
亜美「あちゃ→、いおりんマジギレじゃん。あれはヤバいね。鬼みたいな顔してたもん。」
真美「そんじゃ、勝手に次に進んじゃおっか。スタッフの兄ちゃん姉ちゃん、
次のシーンによろよろ~♪」
あ、アンタねぇっ!!どんっっっだけ口軽いのよっ!!ばっかじゃないの!?これじゃ信頼関係も何もあったもんじゃないわっ!!……む、昔の話とかそういう問題じゃないのっ!!さぁ、あとは誰に話したわけ!?正直に言わないと、四条流でアンタの顔面を凹ませて…………ぜ、全員じゃないのっ!!このばかぁっ!!!