亜美「なんかいおりんアレですな。調子に乗ってますな。」ヒソヒソ
真美「うむ。ここは双海姉妹のコンビネーションで、水瀬の冷蔵庫(令嬢)をやっつけるしかないですな。とりあえず扉開けっぱなしにしちゃおっか。」ヒソヒソなーに悪巧みしてんのよ。ほら、さっさと現場に戻ってきなさいな。
真美「あーっと!了解どぇっす!んと……あり?いおりんったら随分とご機嫌だね。いつもこんぐらいならいいのに。」
さ、さらっと悪口言うんじゃないわよ……ふふんっ!それはね?ドラマ収録を終えた自分へのご褒美に、ゴージャスセレブプリンを用意してたからよっ!
亜美「ご、ゴージャスめかぶプリン!?」
セ・レ・ブ・よっ!人気スイーツランキング五週連続1位、販売から50分で売り切れるって言われてる代物が、そんな海草をぶちこんだゲテモノなわけないじゃない!
っていうかアンタといい響といい、なんでそんな変な間違いするわけ!?言うほど似てないじゃない!
真美「ひ、ひびきんもそうなんだ……ってか、よく手に入ったよね。いおりん、この頃めちゃ忙しかったっしょ?」
ま、そこは新堂に頼んでね。最初は暇そうにしてた響に頼もうと思ったけど……パシるのも可哀想じゃない。
……ったく、『伊織と違って自分は有名じゃないから、代わりに並んであげる!』なんて……負けず嫌いのくせに、変なところでお人好しなんだから…………亜美「いおり~ん?お~い?」ヒラヒラ
真美「ひびきんがどったの?いおり~ん?」ヒラヒラ
はっ!?な、なんでもないわ!えっと……そ、それでね?朝からゴージャスセレブプリンを楽しみにしてたのよ。皆の分も買っておいたから、チヤホヤされながら食べようってね。でも、それなのに…………

ないのよ……確かに朝冷蔵庫の中に入れたゴージャスセレブプリンが…………ひとつもないのっ!!
亜美「な、なんだってーーー!?」
真美「天狗じゃ……天狗の仕業じゃあ…………」
あ、あり得ないでしょ!だって事務所全員分ってことは、20個近くあったのよ!?それが全部なくなるって……いったいどういうことなのよ!
亜美「ふむ……亜美たち竜宮小町とりっちゃん、真美と兄ちゃんの6人は朝からお仕事に行ってたからアリバイがある…………」
真美「社長さんは一日オフ、ぴよちゃんは虫歯で甘いものが食べられないから除外……ってことは、犯人は当然残った人たちに絞られる…………」
やよいと真と雪歩がイベントの衣装合わせ、響と貴音がダンスレッスン、春香と千早と美希がボーカルレッスンで、それぞれ事務所に立ち寄ってるみたいね。つまり…………
亜美「そう……犯人はっ!」真美「この8人の中にいるっ!!」な、なんですって!?……はっ!つ、つい乗せられちゃったわ…………
次にいくわよ!次っ!