んで、ようやく指輪を返せたわけね。しかも花嫁さんがプロポーズされた相手が、あずさが占ってあげた男の人……げっ、コイツ石油王なの?めちゃくちゃセレブじゃない!
あずさ「そうそう。私もびっくりしちゃった。でも、ウチが弁償しなきゃいけなかった中華街の損害を代わりに払ってくれたのよ?本当感謝しないといけないわよねぇ。」
ふんっ。元はと言えばコイツのプロポーズ相手のせいなんだから、それぐらい肩代わりして当然でしょ。
って、この女……石油王の顔を見た瞬間にコロッと手のひら返しでプロポーズを受けるって……はぁ、現金だこと。
あずさ「石油王さん、カッコよかったものねぇ。目鼻立ちがくっきりしていて、性格も優しそうで……とっても素敵な男性だと思うわぁ。」
え~、そう?なんかちょっと濃すぎない?確かにイケメンだとは思うけど、あんまり好みの顔じゃないわね。もっとすっきりしたシンプルな顔の方が好みだわ。
あずさ「ん~、私は素敵だと思うけど……あ。」
チラッ
あずさ「……うふふっ♪確かに伊織ちゃんの好みとは違うかもしれないわぁ。ね、プロデューサーさん?」パチッ
はぁ?なんでいきなりコイツに話を振るのよ。ったく、最後の最後までマイペースなんだから…………
あずさ「そうかしら。今のは自分でもベストタイミングだと思うわよ?うふふっ♪」
ま、別にいいわ。ほら、次がラストシーンよ!
なけなしの体力を振り絞って……いってみよー♪