はぁ……はぁ…………ぜぇ……ぜぇ…………
やよい「伊織ちゃん、落ち着いた?」サスサス
あ、ありがとう……なんだかレッスン一回分ぐらいの体力を使った気がするけど、何とか大丈夫よ…………
こほん。そ、それで生放送は無事に終わったんだけど……次の日にプロデューサーからお説教されちゃうのよ。強引すぎてイメージダウンに繋がりかねないって…………ふんっ!なによ、偉そうに。もっと営業努力とか前に出る積極性とかを褒めたり出来ないのかしら。ほんっと使えないヤツよね!
やよい「あうっ……でも伊織ちゃん、プロデューサーだって伊織ちゃんのためを思って言ってくれたんだよ?そんなこと言っちゃダメかなーって。」
うっ……わ、わかってるわよ。私だって、ちょっとやり過ぎちゃったことぐらい…………あの番組の後、パ……お父様には叱られるし、新堂にも小言を言われるしで散々だったんだから。
そ、それでも私が欲しいのはつまんない正論じゃなくて、甘くて蕩けるような慰めの言葉なの!それを男どもときたら……それぐらいの乙女心、理解できなくてどうすんのよっ!!
やよい「で、でもでもっ!プロデューサー、困ったら相談してって言ってくれたよ?同じ765プロの仲間だから、いつでも頼ってって……私はプロデューサーのこと、すっごくすっごく優しいって思うなっ。」ニパッ
なっ…………はぁ……アンタを見てると、なんだか腹を立ててる自分がバカらしく思えてくるわ。プロデューサーも幸せ者よね。こんな天使が味方してくれるんだもの。
やよい「はわっ!?そ、そんな天使だなんて……そんな……えへへ…………♪」テレテレ
ほら、天使じゃない。やっぱり天使じゃない。可愛いわね。頬擦りしちゃうわよ?
やよい「はわっ!?えと……その…………そ、そういうのは後でっ!
とにかく次に進むよ!?」