春香「竜宮小町、なんか皆がまとまってる感じがするね。律子さんを中心に軸がブレてないっていうか。」

ま、新規プロジェクトとは言っても、皆ずっと一緒に活動してきたわけだしね。息が合って当然と言えば当然だわ。

でも、こっちはこっちで色々苦労してたのよ?亜美もここまで真美と離れて動くのは初めてだったし、あずさも自分の大切な予定を削ってたし、私もこの頃はやよい分が足りなくて禁断症状が酷かったし…………

春香「さ、最後はちょっと違う気もするけど……そっかぁ。順風満帆に見えたけど、良いことばかりじゃなかったんだね。」

まぁね……それでも、律子の本気が痛いぐらいに毎日伝わってくるんだもの。これじゃ手を抜くわけにいかないわよね、って三人で話したのをよく覚えてるわ。

春香「えへへ、まさに一致団結だね!で、一方の私たちはって言うと……ぷ、プロデューサーさんは一生懸命頑張ってくれてたんだよ!?でも……なんだか私たちと噛み合わなくて…………」





な、なんなのよ……このシュールな絵面は。

春香「貴音さん、この衣装は気乗りしなかったみたいで……確かにクール系の貴音さんのイメージとは違う雰囲気の衣装だもんね。」

うーん……キュート系ではあるけど…………ゴスロリっていうの?アイツって無駄に顔立ちが良いから、これはこれで似合ってるじゃない。

っていうか、それをアイドルに説明するのがプロデューサーの仕事でしょ?意志疎通が足りてなくて仕事を失敗させるって……バッドコミュニケーションの見本みたいな例だわ。

春香「うん……ちゃんと打ち合わせが出来てれば、モチベーションや結果も違ったんだろうけど…………貴音さん的には、この衣装はやよいの方が似合うって思ったみたい。」

あ、それはそうでしょ。やよいの方がずっとずっと可愛く着こなせると思うわ♪

春香「ぶ、ブレないねぇ……あのさ、そんなにやよいのこと可愛がってるところ悪いんだけど…………次のシーン、怒らないでね?

は?なによ、別に怒ったりなんか…………
アニマス0606